August, 3, 2017, Taipei--デジタイムズリサーチ(Digitimes Research)によると、micro-LEDよりもはるかに歩留まりが高いミニLEDが来年には商用化される見込みであり、最初のアプリケーションはLCD自動車ディスプレイのバックライティングとなる見通しである。
ミニLEDは、サイズが100~200µm、サブ30µmのMicro LEDよりも大きい。ミニLEDのサイズが遥かに大きいので、大量移動と大量検査が楽になり、歩留まり率が向上する、とデジタイムズリサーチは指摘している。
ダイレクトタイプバックライティングで使用される従来のLEDと比較して、ミニLEDはディスプレイの品質を向上させ、機器の設計や曲面スクリーンをより柔軟にし、消費電力低下、強い太陽光下での可視性が得られる。
自動車ディスプレイのダイレクトタイプバックライティングには、シングルパネルが数千から1万以上のミニLEDチップを使用するので、商用利用の初年にはミニLEDチップの世界的需要は推定155億6000万となる。
推定世界需要から、約48の4インチMOCVDセットが製造能力サポートに必要になる、200×200µm相当で歩留まり率を85~90%とする。150×150µm相当で、歩留まり率80~85%になると、約30のMOCVDセットが必要になる。
10インチ以上のLCD自動車ディスプレイ用の従来のLEDバックライトユニット(BLU)の価格は、現在2.7~3.6ドル。歩留まり率を考慮に入れない場合、150×150µmおよび200×200µm LEDチップでできたBLUの価格は、推定でそれぞれ11.50ドル、19.40ドルである。大きな価格差は、自動車の総コストでは微々たるものであるが、ミニLEDチップがスマートウェアラブルデバイス、ITデバイス、LCD TVsのディスプレイで使われると、大きな差になる。したがって、これがミニLEDが最初に自動車ディスプレイのBLUで採用される理由である。
(詳細は、www.digitimes.com)