July, 31, 2017, London--現在の前例のないAMOLEDパネル工場増築フェーズで、フレキシブルAMOLED製造能力は、2016-2020年の間に、CAGR 91%で増加して150万平方メートルから2010万平方メートルに拡大する。
2016年、フレキシブルの製造能力、プラスチック基板にAMOLEDを製造する工場は、モバイルアプリケーションをターゲットとする全製造能力の28%に過ぎなかった。IHS Markitの調査によると、これが、2020年には80%に増加する。次の4年でほぼすべての新しいGen6ファブとより小規模の工場の建設がフレキシブル適応となるからである。
IHS Markit「ディスプレイ供給・需要&装置トラッカー」によると、2016-2020年に中国、日本、韓国が等しく46の新しいフレキシブルAMOLED工場を建設するので、月産能力はそれぞれ3万基板となる。これらの工場は、新しいプラスチック基板製造能力を186万平方メートル増やす、これは業界の現在の水準の13倍を超える。
IHS Markitのシニアダイレクター、Charles Annis氏は、「新たな製造能力全部がスマートフォンのフレキシブルAMOLEDパネル普及吸を促進する」と指摘している。「とはいえ、そんなにも多くの新規フレキシブル製造能力が増えると、市場が生産能力の全てを吸収しきれない懸念がある」。
IHS Markitの予測では、2016年のAMOLEDパネル供給不足は漸次、増加する能力ベース過剰で解消される。供給は、2020年には需要を45%以上上回る見込み。その段階ではスマートフォンの40%がAMOLEDパネルを採用している。
「AMOLEDディスプレイは、ハイエンド製品で優れた画像品質とフォームファクタ優位性を提供する。製造能力過剰ではあっても採用促進の課題はコストである」とAnnis氏は指摘する。ほとんどのメーカーの高い製造コストのために、リジッドAMOLEDパネルの平均価格は同等のLCDパネルよりも40%高価にとどまる。一方、フレキシブルAMOLEDパネル価格は、100%高価のままである。「中およびローエンド市場セグメントを狙うスマートフォンメーカーはフレキシブルAMOLEDパネルの搭載を望むかも知れないが、いつまでも続く高価格によって制限されそうである」。
供給経路で全ての新規製造能力を吸収するには、フレキシブルAMOLEDパネルは市場をスマートフォン以外のタブレットPC、ノートブック、折り畳みディスプレイが実現する新しいフォームファクタに広げる必要がある。 究極的には、フレキシブルAMOLED製造能力の急拡大、その結果としてのパネル製造の増加はコスト低下に役立つ。とはいえ、そこに至るには、業界は、現在建設中の46の新規フレキシブル工場を整理する困難な期間を繰り返す必要がある。
(詳細は、www.ihsmarkit.com)