June, 30, 2017, 東京--DOWAホールディングス子会社のDOWAエレクトロニクスは、世界トップクラスの出力を持つ深紫外LED チップの開発に成功し、量産体制を整えた。中心波長は280nmで、75mWの出力を持つ1mm×1mmサイズのチップ。LEDチップ 100万個/月相当の生産能力を有している。
280nm波長帯の深紫外線は殺菌効果を持つことから、従来用いられている水銀ランプをLED に置き替えることにより、水銀フリー化・設備小型化が可能となる。省電力などのメリットも併せ、さらに新しい用途での展開も期待されている。
DOWA エレクトロニクス(株)では高品質な窒化アルミニウム(AlN)テンプレートおよび結晶成長技術を組み合わせ、2010 年当時、世界最高水準出力の深紫外LED チップを実用化し、ユーザーへのサンプル提供と特性改善を継続してきた。現在、結晶成長技術の向上により発光効率を改善するとともに、LEDチップのサイズおよび電極デザインを最適化することにより、280nm 波長帯において世界トップクラスである75mWの高出力を達成している。
光源メーカーにおいて、ランプやチップオンボード(COB)といった各種パッケージ形態の選択肢を広げるLEDチップの供給が可能となる。また、チップに限らず、表面実装(SMD)タイプやTO-Canタイプなどの予めパッケージ化したサンプルの提供を進めるなど、ユーザーニーズに柔軟に応じられる開発体制も整えている。製造子会社のDOWA セミコンダクター秋田(株)では、さらなる性能向上と生産性向上に取り組むとともに、ニーズに応じた生産能力の増強にも取り組んでいく。
(詳細は、www.dowa.co.jp)