June, 28, 2017, Taipei--デジタイムズリサーチ(Digitimes Research)によると、3つの主要技術 ― OLED、OLEDoS (OLED on CMOS)、micro-LED ― これらは現在ヘッドマウントディスプレイ(HMD) VRデバイスで利用するディスプレイ製品の開発に適用されているが、このうちOLEDoSが、解像度精度と量産性で、他の2つの技術よりも優勢である。OLEDoSパネルはバックプレーンにシリコンウエファを使用しているので、達成可能な小型化のレベルが高い。とは言え、材料コストはまだ改善の必要がある。
OLEDoSパネルは、VRデバイスを使用して短距離でモノを見る時に生ずるめまいを減らす点では、OLEDやmicro-LEDよりも性能が優れている、これはOLEDoSパネルのスクリーンリフレッシュレートが高いためである。
通常のOLEDはバックプレーンにガラス基板でできた薄膜トランジスタを使用するので、TFT製品の小型化プロセスは、かなり制限される。したがってOLEDパネルのディスプレイ解像度の精度は、VRデバイスに予定されている要件に達しない。
micro-LED技術は、マイクログレードピクセルピッチのパネルを生産できるが、micro-LEDチップをガラスまたはシリコン基板へ移行する点に技術的なボトルネックがあり、それが歩留まりと量産性に影響する。
OLEDoS技術は、HMD VRデバイス用の高精細解像度ディスプレイとして登場してきているが、OLEDoSパネルの製造コストが、さらに下がるかどうかが今後の課題である、普及のためにVRデバイスの価格を下げることがますます重要になってきているからである。