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GE Additive、世界最大のレーザ粉体3Dプリンター開発

June, 26, 2017, Paris--GE Additiveは、世界最大のレーザ-粉体積層造形装置を開発している。
 航空機産業向けに調整された装置は、1立方メートル(1000㎜×1000㎜×1000㎜)の「ビルドエンベロプ」にプリントできる。開発プロジェクトは、11月フランクフルトのFormnext Showで明らかにされる。
 「装置は、直径1mの航空機部品を3Dプリントする。部品は、ジェットエンジン構造部品や単通路航空機向けのパーツに適している。また、同装置は自動車、発電、石油およびガス産業のメーカーにも適用可能である」とGE AdditiveのVP、ジェネラルマネージャ、Mohammad Ehteshamiは話している。
 最初の技術デモ装置、ATLASは、レーザ/粉体装置であり、少なくとも2方向で「メートルクラス(1000㎜)」となる。GEチームは2年前から同装置の開発を行っており、いくつかの概念実証装置を作製した。
 装置の実機バージョン(1000㎜×1000㎜×1000㎜)では、構築形状は顧客のプロジェクトにカスタマイズ可能であり、拡張可能である。機能分解能および構築速度は、今日の積層造形装置と同等か、それ以上となる。また、非反応および反応物質(アルミニウムやチタン)を含め、多くの材料で利用できるように設計される。
「当社には提携している顧客があり、年末までには装置のベータバージョンを提供する予定である。実機バージョンの販売は来年の予定である」とEhteshamiはコメントしている。GEは最初の装置出荷を2018年後半に予定している。
 技術実証機はGE技術をベースにしており、それにコンセプトレーザのレーザ積層造形装置の専門技術が統合されている。コンセプトレーザ(GE Additive所有のドイツ企業)は現在、800㎜×400㎜×500㎜のビルドエンベロプ、市場で最大のレーザ-粉体層積層造形装置を持っている。
 積層造形(3Dプリンティング)は、CADソフトウエアからデジタルデザインを取り込み、積層造形装置で金属粉体から層ごとに作製していく。積層部品は、1ピースとして製造され、溶接や結合、アセンブリの必要性が少ないので、一般に、従来の鋳造や鍛造部品に比べて軽量で、耐久性が高く、効率的である。積層造形部品は基本的に最初から成長させるので、積層造形はエンジニアにとって設計の可能性を飛躍的に拡大する。
(詳細は、www.geadditive.com)