November, 5, 2013, Wellingborough--今年、LEDバックライト技術がLCD TVパネル市場で飽和点に近づきつつあるので、LEDのサプライヤは急速に拡大する照明セグメントに新しい成長機会を見いだそうとしている。
IHS Incの「Q3 2013 GaN LED需給」レポートによると、LEDをバックライトに使用するLCD TVパネルの比率は2013年に90%に達する。2013年中に出荷されるLCD TVパネルは2億3100万と予測されている。
これは2009年に始まった好況の終わりを記すものである。当時、LCD TVパネル市場でLED浸透度はわずか3%だった。その後、2010年に24%に急増し、2011年には38%、2012年に71%となった。2016年までには、LED普及率は、全LCD TVパネル市場の100%まで上昇すると予測されている。
LCD TVバックライト市場にはほとんど成長機会は残っていないので、LEDメーカーは照明ビジネスに事業を転換しようとしている。
照明アプリケーションでは、代替技術と比較したLED製品の浸透は現在極めて低い。2013年に出荷された電球のわずか2.8%がLED技術を使うと予測されている。全電球186億に対してLEDランプは5億2000万個。LED照明に対する需要は今後5年で急速に伸びて行くと予測されており、予測期間内でパッケージドLED売上を25億ドルに押し上げる。
2013年は、日本が最大のLED電球採用国。分野を細かく見ると、小売やサービス業が最大の採用率で、約6%がLED。住宅市場は約1%。
LCD TV以外で、他のバックライトアプリケーションでもLEDの採用率は高くなってきている。ただし、成長機会は弱くなっている。
(詳細は、 www.imsresearch.com)