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中国AMOLEDパネル製造能力拡大

June, 14, 2017, Taipei--ディジタイムズリサーチ(Digitimes Research)は、中国AMOLED産業を調査したスペシャルリポートを発表した。メーカーの製造能力拡大、市場の主要スマートフォンベンダの現在の実装計画、中国メーカーが直面している技術的障害などを調査している。
 2017年ディスプレイパネル産業の投資で最もホットな領域の1つが、AMOLED分野からくるもので、製造能力拡大では中国が中心地となる。レポートによると、中国ベースのパネルメーカー7社が既存のAMOLED製造能力を拡大するか新規に立ち上げており、年間の生産能力は推定で2016年に27万平方メートル、2018年に158万4000平方メートル、2019年に446万4000平方メートル、2020年には786万4000平方メートルとなる、2016-2020年でCAGR 131.9%成長。
 2020年、BOE Technologyが中国最大のAMOLEDパネルメーカーとなり、中国の年間の製造能力の35%を占める。一方、Tianma Microelectronicsは、17.6%のシェア、Visionoxは14%のシェア。
 とは言え、中国メーカーの劇的成長は、韓国(South Korea)同業者の後追いである。例えば、SamsungディスプレイとLGディスプレイは、2016年AMOLEDパネルの両社合わせた製造能力は494万5000平方メートル、総生産能力は、2016-2020年にCAGR 32.3%成長で2020年には151万3000平方メートルに増加する。
 これら二社が、フレキシブルAMOLEDパネルの製造能力拡大にフォーカスしている点は重要である、フレキシブルモデルの比率は、2016年の46.1%から2020年には72.6%に増加する見込みである。中国AMOLEDメーカーには、Appleや他の国際的スマートフォンベンダらか受注することは、少なくとも次の5年は、困難と考えられる。中国メーカーは技術的にSamsungディスプレイに後れを取っているからである。しかし、製品はローカルのスマートフォンベンダに採用される見通しであり、Digitimes Researchの調査では、これらのスマートフォンベンダの世界的市場シェアは上昇している。
 中国AMOLEDメーカーは、製品開発で2つの主要な障害に直面している。解像度向上とプラスチック基板を利用する技術である。
 その2つの主要技術では、中国ベースのEverDisplay Optronics(上海)が2017年に、Samsung Displayが2014年達したレベルに到達すると見られている。中国ベースのメーカーの中では、EverDisplayとTruly Opto-Electronicswだけが現在Full HD AMOLEDパネルを製造することができる。
 さらに、Samsung Displayは、2014年下半期にPI(ポリイミド)材料使ってフレキシブルAMOLEDパネルの製造を始めた。中国ベースのメーカーは、そのようなパネルを発表しているが、量産は2018年以降の見込みである。
(詳細は、www.digitimes.com)