June, 9, 2017, Taipei--Digitimes Researchによると、AMOLEDパネルは、彩度、薄さ、消費電力でTFT-LCDパネルに対して優位性があるので、スマートフォンへの採用が増加しており、最終的にはスマートフォンで主流になり、VR ヘッドマウントデバイス(HMD)向けでも優勢なソリューションとなる見込みである。
世界のAMOLED出荷は、2016年の3億7000万台から2017年には4億5200万、2021年には11億2700万台になると予測されている。これにともないスマートフォンへの浸透度は、24.3%から、27.6%、53.0%に上昇する見込みである。
これまでは、AMOLEDパネルがスマートフォンで利用されるTFT-LCDを置き換えるのは難しかった。Samsung Electronics以外のスマートフォンベンダは、Samsung DisplayがAMOLEDパネルの世界的供給を支配することを恐れているからである。しかし、中国メーカーがAMOLEDパネルの生産を開始し、Samsung Displayの優勢を崩そうとしているので、スマートフォンベンダは、ミッドレンジやエントリーレベルのモデルにもAMOLEDパネル採用に意欲的になってきている。プラスチック基板ベースのAMOLEDパネルにより、スマートフォンはより柔軟な設計にできる。
AMOLEDパネルは、TFT-LCDパネルに比べて応答時間が短く、高コントラストであるので、VR HMDsでの利用にも大きな可能性がある。解像度が向上すれば、AMOLEDパネルは、そうしたデバイスの優勢ソリューションとなる。
PMOLEDパネルはほとんどのスマートフォンで使われているが、AMOLEDパネルは、ハイエンドスマートフォンで利用される見込みがある。
しかしAMOLEDパネルは、タブレットやノートブックへの採用拡大では困難に直面している、歩留まりが低いために高コストとなっているからである。とは言え、AMOLEDパネルは、ハイエンドタブレットやニッチ市場のプロ用ノートブックで採用されそうである。
(詳細は、www.digitimes.com)