太陽光発電材料市場、2018年に向けて年率9％で成長

December, 2, 2013, Boston--ラクスリサーチ(Lux Research)のレポート「コモディティ化を越える太陽光発電材料の機会」によると、コモディティ化が太陽光発電業界を大いに苦しめているが、ハイパフォーマンスのカプセル材、バックシート材、メタライゼーションでは2桁の利潤を生み出すことができる。
異常な供給過剰と値下げ圧力により、太陽光発電業界全体がコモディティ化に苦しんでいるという誤解を生んでいる。しかし、全てのソーラモジュールが同じように造られるわけではなく、厳選された優れた材料の利潤は2桁に上昇する、2018年までCAGR 9.2％で全般的な材料販売量が伸びるとしても、これは言えることだ。
前面の板ガラス、ポリシリコン、エチレン酢酸ビニール(EVA)などの材料の利潤は最小レベルであるが、ある種のガス、金属、ポリマ、プロセス薬品や溶剤は2桁利ざやを維持する。実際、2009年半ばからのソーラ材料は、ガラスとポリシリコンを例外として、着実に利幅が増えている。
「ある種のソーラ材料はコモディティであるが、多くの他のものは付加性能により、まだ差別化と高マージンの機会がある」とラクスリサーチのアナリスト、Fatima Toor氏は説明している。「ハイパフォーマンスカプセル化材料、バックシート材料、メタライゼーションペーストにおける革新により、利潤が高くなっている。これは、モジュールメーカーが効率を改善し、より高い値段で売ろうとしているからだ」と同氏は説明している。
ラクスリサーチのアナリストは、ソーラ材料技術とIP展望を調査し、これらの革新が利益にどのように影響を与えるかを分析した。

主な調査結果
・適切な材料は効率を高めることができる。革新的なソーラ材料はモジュールの効率に飛躍的な影響を与えることができる。例えば、ハイパフォーマンスカプセル材は、モジュールの効率を確実に1％高める。一方、革新的なバックシート材がモジュール効率を3.5％高めることは明らかであり、メタライゼーションペーストは確実に3％まで効率を上げる。
・耐衝撃材料は、高利益材料を牛耳る。
・デュポンがソーラのカプセル化材料の特許でリード。申請中も含めて87％。
(詳細は、 www.luxresearchinc.com)