February, 3, 2014, Bothell--ロッキードマーチン(Lockheed Martin)は、30kW電気ファイバレーザを実証した。これは、ビーム品質と電気効率を維持しながら達成した最高出力。
今回のデモンストレーションでは、多数のファイバレーザを合成して単一のほぼ完璧に近いビーム品質を実現した。また、代替の個体レーザ技術と比べて電力は約50%少なくなっている。Spectral Beam Combiningという独自のプロセスは、それぞれ固有の波長を持つ多数のファイバレーザモジュールからのビームを1つのコンバイナで結合し、単一の強力な高品質のビームを作り出す。
ロッキードマーチンのCTO、シニアVP、Dr. Ray O. Johnsonは、「ロッキードマーチンは、軍事アプリケーションに適したハイパワー、電気駆動のレーザシステムへの突破口を開いた。当社の画期的なビーム結合技術の成熟と品質とともに、市販のレーザコンポーネントの進歩が、航空機、ヘリコプター、船舶やトラックなどの軍事プラットフォームで使用するための軽量で耐久性の高いレーザ兵器を供給すると言う当社の目標をサポートする」とコメントしている。
このデモンストレーションの成功は、作戦に関わるレーザ兵器システム導入に向けて大きな節目となる。導入は、幅広い空陸海の軍事プラットフォームとなる。
業界における以前のレーザ兵器のデモンストレーションは、目標の把捉、トラッキング、破壊だった。しかし、こうしたソリューションは戦術的軍事利用に限られる。というのは、これまでのレーザは非効率であるため、大きなサイズ、パワー、冷却が必要となり、主要な陸空の軍事プラットフォームが直ちにサポートできないからだ。
「高エネルギーは、レーザ兵器システムの核心となる。この30kWという到達点は、多様な光速の防衛作戦に対処するために必要となる高いビーム品質とハイパワーに当社が取り組んできたことを示している」とDr. Johnsonは話している。
ロッキードマーチンは、過去30年指向性エネルギーレーザ兵器システムの開発に注力してきており、2008年にアキュライト(Aculight)を買収して、専門的な助言や研究から確実な試作と柔軟な製造まで、あらゆるレベルで事業を強化してきた。