May, 17, 2017, Taipei--トレンドフォース(TrendForce)の一部門、LEDinsideのレポートによると、40W相当LED置換電球の世界的平均販売価格(ASP)は、4月に前月から0.2%上昇して、6.6ドルとなった。一方、60W相当LED電球の世界的ASPは前月比で0.2%下落し、8.1ドルとなった。
LEDinsideのアナリスト、Allen Yu氏によると、一部のLEDパッケージの価格が4月中に上昇した。特に、世界市場の主要サプライヤーすべてが2835照明LEDのASPを上げた。これにより、下降するLED電球の価格下落が減速し、40W相当製品は一時的な反転さえ見られた。しかし、40Wおよび60W相当のLED電球両方の世界的なASPは、長期的にはゆるやかに低下していく。
世界のLEDパッケージサプライヤーが新製品を発売。中国のパッケージ市場では一般的価格上昇がみられた。
中国のLEDパッケージ市場では、0.2Wと0.5W 2835 LEDが、3月と4月の間にそれぞれ3.4%、3.9%上昇した。2835 LEDの主要サプライヤーは中国と台湾の企業であるが、他の世界的な主要サプライヤーも広範囲の2835製品ラインを発表している。
例えば、Lumiledsは、すでに高い発光効率の2835Cシリーズを発売している。また、2835Eシリーズは、平均的発光効率レベルに調整されたものである。今年、Lumiledsは線形照明に適した3V EAシリーズも発表した。Lumiledsのこれらの製品は全て、中国における2835 LEDのASPよりも高価格である。3030と5630 LEDの価格については、中国市場での同社の価格は4月中は安定していた。
LED電球の価格を見ると、ヨーロッパにおける40W相当製品のASPは、4月にわずかに上昇。UKにおけるASPは、前月比で1%上昇。UKでは、わずか数製品が値上げした。例えば、OSRAMの6W 470ルーメンLED電球の価格は、3月から5%反発し、5.59ドルとなった。ドイツでは、40W相当製品のASPは3月~0.8%上昇。一方USでは、3月~0.4%下落した。
中国では、LED電球ベンダは市場シェアをとるために4月中に40W相当製品を値下げした。例えば、FSLは、7W 550ルーメン製品の価格を3月から32%下げて、3.5ドルとした。フィリップスやPAKを含む他のベンダも、価格を大幅に下げた。
60W相当製品では、USとヨーロッパは、4月に限界価格が低下したが、アジア市場の国々では価格は上昇した。UKでは、3月比でASPは2%下落。これは、SylvaniaやPhilipsなどの著名ブランドが、一部の製品を値下げしたためである。ドイツでも、販売促進製品により、月あたり3.2%下落。さらに、4月にOsramは新しい7.2W 806ルーメン製品を発売した。これは5.8ドルであり、その時点の60W相当製品の世界的なASPよりも25%低価格であった。
日本のASPは、4月に前月比2.2%上昇した、これは2.、3の製品が値上げしたためである。例えば、Iris Ohyamaは、7W 810ルーメン製品を前月比で20%値上げし、12.73ドルとした。台湾では、市場から撤退した低価格製品がいくつかあったので、3月比でASPが1.75%上昇した。他のアジア諸国では、60W相当のLED電球のASPは、4月は安定していた。
(詳細は、www.ledinside.com)