May, 15, 2017, Regensburg--バイエルンのUNIQUEプロジェクトの目的は、工業利用向けのハイパワーUV LEDの開発である。このプロジェクトには、オスラム(Osram Opto Semiconductors)を調整役としてバイエルンの企業と研究所、5機関が関わっている。
UNIQUEプロジェクトでは、波長260~280nm、水銀フリーLEDベースUV-Cハイパワー光源が工業消毒プロセス向けに開発されている。潜在的なアプリケーションの幅は広く、家庭の浄水から産業用の食品包装の殺菌まである。AlGaN LEDは、現在使用されている白色、青、緑InGaN LEDのさらなる開発が基盤となる。この目的のためには、付加価値連鎖全体とともに基礎材料、技術、システム開発が必要となる。
aprotec GmbHは、AlN粉体を2000℃超で濃縮してAlN大容量結晶製造用の特殊設備の設計を担当する。フラウンホーファーIISBは、AlN基板製造用のプロセスチェーンの開発と最適化を担当。これには高純度AlN粉体やAlN結晶製造、AlN結晶からAlN基板の製造までが含まれる。OSRAMは、関連のコンポーネントエピタキシ、AlN基板をベースにした処理とともにUV-C LEDチップを開発する
UV LEDチップは気密性パッケージの保護を必要としている。このようなパッケージはチップに定真空、つまり安定した雰囲気を提供するものである。無機UV安定材料から恒久的な真空気密パッケージの開発、構造と接続の評価が、SCHOTTの担当。最後に、Dr. Hönle AGは、UV-Cモジュールを新しい殺菌システムに組込み、適切なシステムテストの実施を担当する。
小型、経済的、優れたエネルギー効率、水銀フリー、長寿命UVダイオードを開発することでプロジェクトのパートナーは、成長するUV LED市場で強力な位置を確保し、プロジェクトの成果を使ってバイエルンを事業の拠点として強化することを考えている。
(詳細は、www.osram.com)