February, 23, 2017, Toronto--TechNavioの調査レポートによると、世界のレーザクラッディング装置市場は、2017-2021の期間にほぼCAGR 8%で成長する見込みである。
TechNavioのアナリストは、エンドユーザをベースにして市場を分類している。
航空宇宙産業は、世界のレーザクラッディング装置市場で引き続き優勢が続くと予測されている。航空宇宙産業におけるレーザシステムの利用は、燃料効率改善要求のために、成長トレンドにある。
「レーザは、活気のある技術であるので、高強度スチールの溶接、繊維強化ポリマ材料の切断、大きな金属コンポーネントのブレージンに効果的に利用されている。飛行機の個々のエンジンには、翼、ブレードが含まれており、これらはレーザクラッディングや切断などのレーザシステムを用いて製造される。さらに、レーザ技術は航空機タービンの製造で幅広く用いられている。したがって航空宇宙産業の成長は、世界のレーザ切断装置市場にプラスの影響を与える」とTechNavioの主席アナリスト、Anju Ajaykumar氏は説明している。
石油とガスの需要は、原油価格、特にガソリンの価格下落にも関わらず、伸び続けている。世界中で石油とガスの探査と製造活動活発化が、世界のレーザクラッディング装置市場にプラスの影響を与えると見なされている。石油とガスの需要と継続的な生産の伸びが新技術へ相当額の投資を引き寄せると見られている。そうした動きが石油とガスの需要を押し上げ、これによってレーザ装置市場の成長を促進する。
その他の分野は、造船と自動車産業で構成されている。世界の自動車産業では、新興経済諸国における自動車販売から利益が生まれる。海洋産業では、レーザ溶接装置を使ってタービンブレードを被覆する。GDP、人口、鉄鋼生産、総エネルギー消費の伸びなどの要素が海上貿易を促進し、これが世界中で造船産業を後押しすることになる。推定では、毎年、船舶の50%近くが廃船になるので、これが造船産業成長の原動力となり、さらにレーザクラッディング装置需要を押し上げる。
この分野の上位ベンダーは、IPG Photonics、Oerlikon Metco、OR Laser、TRUMPF。