February, 17, 2017, Espoo--フィンランドVTTリサーチセンターは、フィンランド企業、Flexbright, Lighting Design Collectiveと共同で大面積フレキシブル透明基板をベースにした新しいLED光源を開発した。カスタマイズが容易なLEDホイルは量産に適しており、車両、グリーンハウス、ショッピングセンター、建築照明などのアプリケーションに大面積照明やディスプレイ技術導入を可能にする。
3年ヨーロッパプロジェクト、Delphi4LEDが、急速に進化する照明業界とエンドユーザーの要求に応えてLED構造向けの設計とシミュレーションツールを開発する。
熱マネージメントは、LED照明ソリューションの性能と信頼性を決める重要要素。LEDコンポーネントの動作も電気的、光学的特性の影響を受ける。これらの特性全てを統合することは既存のデザインツールを使っては難しい。
Delphi4LEDプロジェクトでは、簡素化した形態で上の要素を考慮するために、新しいシミュレーションモデルの開発を行っている。これによってコンピューティング容量を節約し、現在可能であるよりももっと包括的な設計が可能になる。
LEDの標準化された電子データシートを作成するために詳細な計測が行われる。次に、それをモデリングソフトウエアに導入。これによってデザインプロセスが効率的になり、デザインエラーの数が減少し、製品の市場投入時期が早くなり、以前よりも低コスト、高品質が可能になる。
VTTテクニカルリサーチセンターが調整役を務めるフィンランドコンソーシアムは、Delphi4LEDプロジェクトの成果を透明大面積ホイルをベースにしたLED照明器具開発に適用していく。この種の新しい構造は、照明やディスプレイアプリケーション向けの薄くて柔軟な光源の実装を可能にするものである。例えば、マルチカラービデオスクリーンをプレーナあるいは曲面ガラスの間に組込むことが可能になる。
同プロジェクトは、オランダのPhilips Lightingが調整役となっている。