January, 13, 2017, Dresden--初めて、グラフェンから機能OLED電極の作製が可能になった。プロセスを開発したのはフラウンホーファー(Fraunhofer)の研究チームと業界および研究機関のパートナー。OLEDsは、例えばタッチティスプレイに組込み可能である。
作製した電極は2×1平方センチメートル。作製プロセスはEU助成金を受けたプロジェクト「Gladiator」でパートナーとともに共同開発された。
OLED電極の作製は真空中で行う。スチールチャンバで、高純度銅のウエハプレートを800℃程度まで加熱する。次にメタンと水素を混合して供給すると、化学反応が起こる。メタンは銅の中で分解し、炭素原子を形成する。これが表面に広がる。このプロセスはわずか数分しかかからない。冷却後、キャリアポリマをグラフェン上に置き、銅プレートはエッチングして除去する。
FEPのプロジェクトリーダー、Dr. Beatrice Beyerによると、最初の製品は2~3年で発表できる。その柔軟性により、グラフェン電極はタッチスクリーンに最適である。機器を地面に落としても壊れることはない。ガラスの代わりに、透明ポリマフィルムを使用することになる。多くの他のアプリケーションも考えられ、窓では透明グラフェンは光透過を調整したり、偏向フィルタの電極として使える。グラフェンはPV、ハイテク繊維、衣料でも使用可能である。
(詳細は、www.fraunhofer.de)