July, 11, 2016, New York--軽金属の大手、アルコア(Alcoa)は、最新鋭の3Dプリンティング金属粉製造工場を開設した。
世界最大の軽金属研究センタ、アルコアテクノロジーセンタで同社は、3Dプリント航空宇宙部品に最適化された独自のチタン、ニッケル、アルミニウム粉を製造する。Alcoaは、アディティブプロセス(積層造形工程)、製品設計と品質評価をさらに発展させるための広範な技術にも投資した。
Alcoaのチェアマン/CEO、Klaus Kleinfeld氏は、「当社は重要な投入材料、金属粉に注力することでアディティブマニュファクチャリング(積層造形法)のリーダーとなる。当社は、冶金、製造、設計、製品評価における専門技術を統合して、航空宇宙や他の成長市場に向けて、今日の3Dプリンティング技術の可能性を超えていく」と語っている。
3Dプリンティングの耐久性の高い高品質航空宇宙部品用の金属粉は限られた量しか入手できない。今回の拡張により、Alcoaは、3Dプリント高性能コンポーネントに必要とされる特異性を持つ材料を開発する。
プラントは、先進的3Dプリンティング材料とプロセスに対する6000万ドル投資の一部である。金属粉の製造に加えてAlcoaは、Ampliforgeプロセス、積層造形と従来の製造法を統合するハイブリッド技術を含む一連のアディティブ技術の促進に注力している。Ampliforgeプロセスを用いることでAlcoaは完璧に近いパーツの設計と3Dプリントを行い、次にそれを鍛造などの従来の製造工程を用いて処理する。同工程は、3Dプリントされたパーツの特性を強化し、積層造形だけで製造されたパーツに対して強靭さを高め、また投入材料を大幅に減らすことになる。Alcoaは、ピッツバーグとクレブランドで、その技術を試験的に試している。