July, 6, 2016, Zurich--ディズニーリサーチ(Disney Research)とETHチューリッヒ(ETH Zurich)の研究グループは、コンシューマグレードのLED電球が、わずかな変更を加えることで、部屋の照明とその部屋の機器の通信リンクの二役をこなすこと実証した。
Ph.D.学生、Stefan Schmidによると、可視光通信(VLC)システムは、IoTを構成する、アプライアンス、ウェアラブル機器、センサ、玩具や公益設備など多くのデバイスの接続に適している。
LEDsは発光し、光センサとしても役立つ。個々のLEDsを変調光信号送信と信号受振器として交替で用いることで、電球のネットワークが実現し、室内照明に目立った影響を与えることなく、メッセージの相互通信、デバイスへの接続が可能になる。
ディズニーリサーチとETHチューリッヒのPh.D.学生、Stefan Schmid氏のグループがそのようなVLCシステムを設計して実装し、室内の機器の相互接続に使える方法であることを示した。研究グループは、このシステム、EnLightingの詳細をロンドンで開催されたIEEE International Conferenceで紹介した。
研究グループは、概念実証システム用に4個のそのような電球を配置した。そのシステムアーキテクチャとプロトコルが、ほとんどのIoTデバイスに一般的な低帯域アプリケーションをサポートできる安定したネットワークを実現可能であることを示した。また、そのシステムが室内のデバイスの位置推定にも利用可能であることも示した。
同システムでは、出発点として安価な市販のLED電球を用いた。ただし多少の変更を加えている。内蔵Linuxを走らせるSoCとPDを各電球に取り付け、入力信号のセンシング能力を高めている。さらに追加エレクトロニクス用に電力供給も強化している。