May, 16, 2016, Boulder--Navigant Researchの新しいレポートは、住宅および商用ビルディングで使用される有機LED(OLED)の世界市場を分析している。市場は、産業分野、製品タイプ、建設タイプ、地域に分けられ、2025年までの出荷数量と販売額予測が示されている。
2015年半ば以来、OLED価格はLEDの価格トレンドを想起させるようなペースで下落している。OLEDは一般市場の価格でLEDを打ち負かすことは絶対にないと見られていたが、価格下落によってOLEDは、十分低価格になり、照明品質や美的デザインの優位性を考えると正当な選択といえるようになりつつある。Navigantのレポートによると、OLED照明器具の世界的な出荷数量は、2016年の推定15万から、2025年には約30万に伸びる見込みである。
「OLEDは、その優れた美的品質と新しいフォームファクタにより、建築照明に変革をもたらす。価格下落にともない、OLEDの普及は、品質にプレミアムがついているようなアプリケーションに食い込んできた」と主席調査アナリス、Benjamin Freasはコメントしている。
同レポートによると、市場シェアが伸びるには、OLEDのコストがさらに下がることで競争力が一段と高まり、メーカーが注力する必要がある。一方で、作業照明、装飾フィクスチャ、アクセント照明など、品質に価値が認められ、高価格製品が顧客に受け入れられるところでは、ニッチ市場が生ずると見られている。