フルエンスバイオエンジニアリング、園芸照明効率でブレイクスルー

May, 2, 2016, Austin--最近行われたラトガース大学(Rutgers University)とユタ州立大学(Utah State University)のテストにより、フルエンスVYPRx PLUS照明システムが、以前の最良技術と比較して21％高効率であることが確認された。
　フルエンスバイオエンジニアリング(Fluence Bioengineering)は、光生物学設計および製造企業。同社は、ジュール当たり2.0マイクロモール(mmol/J)の屋内、グリーンハウス照明システムを開発した。これはラトガース大学とユタ州立大学が共同で執拗なテストを行って確認された。そのテストにより、VYPRx PLUSは、先端の1000Wダブルエンドおよびシングルエンド高圧ナトリウム(HPS)フィクスチャよりも、それぞれ21％、58％高効率であり、グリーンハウス照明誌、Nelson and Bugbeeの経済分析で調べたどんなLED技術よりも優れていることが確認された。
　テストによると、VYPRx PLUSはユタ州立大学では平面集積で2.05mmol/J、ラトガース大学では印加電圧により2.02～2.05mmol/J(それぞれ120または277VAC)だった。「効力は、エネルギー入力ジュールに対する有効出力(フォトンモル)比で、これは植物育成用照明の最も適切な計測である」とユタ州立大学作物生理学研究所、Bruce Bugbee教授は説明している。
　「屋内およびグリーンハウス植物栽培用LED照明ソリューションは、急速に改善されている。フルエンスのVYPRx PLUSは、効力の点で、これまでにラトガースでテストした他のすべてのLED照明を凌駕する」と同氏はコメントしている。
　同氏によると、効力に加えて照明技術の選択で考慮すべき基準はいくつかあり、1つは温度制御である。VYPRxシステムは、505Wフィクスチャからの放熱を促進する画期的な設計を採用している。「他の高ワット数LEDフィクスチャの中には、熱すぎて触れないものがあり、そのようなLEDsの寿命を心配している」と同氏は話している。
　世界最先端の効力とともに、VYPRx は、1000µmol/sを超える光合成光量子束(PPF)の高性能システムであり、HPSフィクスチャと比べてシェーディングは飛躍的に低下する。フィクスチャは、従来の1000W HPSシステムの1対1置き換えとなるように設計されており、グリーンハウスアプリケーション向けに専用スペクトル、最適化されたフォームファクタ、パッシブ熱管理システム、最適化されたフォトン分布パタンを提供する。
　Bugbee氏によると、もう1つの重要な選択基準は、フィクスチャからの配光である。「フィクスチャからのフォトン分布はほとんどのLEDフィクスチャよりも広いが、HPSフィクスチャよりも焦点が絞られている。集光の重要性は、フィクスチャ下の植物の分布に依存する」。
　VYPRxシリーズに加えて、フルエンスは、SPYDRシリーズを設計している。全システムが2.0mmols/J以上の効力、パッシブ熱管理システムを持ち、ブロードな「白色」スペクトルを発する。