March, 10, 2014, August 20, 2013, Albuquerque--ボーイング薄型ディスクレーザ(Thin Disk Laser)システムが米国国防省(DOD)のRELI(Robust Electric Laser Initiative)向けデモンストレーションで求められているパワー閾値、ビーム品質を超えた。同レーザシステムは、多数のハイパワー産業用レーザを組み込み、単一の集中化された高エネルギービームを生成する。
このハイパワー、固体レーザシステムの出力は30kWを超えた。これはRELIの要求する出力を約30%上回る。また、これとともに優れた効率も計測された。
ハイパワー、固体、指向性エネルギー兵器(DEW)は、ピンポイント精度で目標を破壊し、無能化する。巻き添え被害はほとんど発生しない。薄型ディスクレーザシステムのような指向性エネルギー兵器は、軍顧客が様々な戦術任務に向けて高精度標的を提供するものとなる。
ボーイングの指向性エネルギーシステム担当VP/プログラムディレクタ、Michael Rinn氏は、「今回のデモンストレーションはレーザシステムの軍事的有用性を実証した。武器クラスのシステムとして本当に使用に耐えるために、レーザは高輝度を達成し、同時にハイパワーでの効率性を維持しなければならない。当社のチームは、戦場に提供できるシステムとするために必要なパワー、ビーム品質、効率を有していることを示した」とコメントしている。
デモンストレーションは、ボーイングのシステムが高いビーム品質とハイパワーを初めて同時に達成したものだった。この両要素を合わせ持つことで一定の輝度が達成される。ボーイングシステムによって計測された輝度は、これまでに業界で計測された中で最高位に達している。
固体レーザは電気駆動であるので、可搬であり、また戦場での使用もサポートしている。このボーイングのシステムは、ほとんど保守を必要としない極めて高い信頼性が実証されてめている多数の商用固体レーザを搭載している。