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米海軍が海中の利点などを活かした電子戦ツールを拡大予定

 米海軍は、長距離標的ツールに投資することで潜水艦の作戦行動を効果的に支援できるよう、電子戦ツール能力を拡張する予定である。「海軍は過去に潜水艦による長距離標的を達成しようとして技術的障壁のためできなかったのだが、新技術のおかげで達成間近と考えている。発砲の許可待ちをしている場合、命令を実行可能な武器を使って目標品質を達成することは、私にとってあまり良いことではない。私の命令や制御ネットワークは、そういうことができるポジションにはないからだ」とCharlesRichard 少将は言う。潜水艦は、標的にからむのに多くの方法が必要でもある。「私にはペンタゴン用語で言う“戦争によらない競争” のある未来が見えている。誰かと特別に仲が良いというわけではないが、誘導ミサイルを互いに飛ばし合っているわけでもない。そんな環境で戦闘態勢にある指揮官に何を伝えられるだろうか。効果については、また少し誇張になるかもしれないが、現時点でよくあるのが“ボス、計画を達成したいのか?”という例である。もちろん、計画は達成できる。あるいは敵を木っ端微塵にしてほしい?それも可能だ」とリチャード少将は語った。またUSNI News で「この問題は特に“戦争なき競争” のシナリオが容易に生まれる太平洋で応用できる。海軍は指揮官の命令を達成する状況下で何を望むのか考える必要がある」とも述べている。海中での電磁波スペクトラム活用についても検討する必要があるだろう。「標的の力を抑えこむ、そうでなければその行動を無効化するという影響を標的に及ぼす能力を考えれば、電磁波スペクトラムは潜在的に非常に魅力的である。適切ではないレベルの破壊へ一直線ということではなく、標的に可逆性影響を与える。他に、海軍が水中の利点を活かして開発を予定しているのは戦場の音響および、防衛手段&おとり用の海中システムおよび運搬に対する指揮と制御などである。
 詳細はUSNI News のウェブへ。(2015/10/29)