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ミリ波帯の研究

 ストリーミング・サービス、ゲーム、クラウド・ストレージやウェブ会議開催、リモートデスクトップ・サービスなどは、従来の無線ネットワークではストレスの原因となりうる。無線伝送容量の大きい要求が発生すると既存のスペクトラムでは解決できない。「移動広帯域データ要求は、2010年から2020年の10年間で千倍もの成長が見込まれている」と、カリフォルニア大学サンタバーバラ校電子・コンピュータ工学部のUpamanyu Madhow 教授は言う。Phys.org によると、Madhow 教授と同僚は、いわゆる“ミリ波帯”つまり従来の無線通信において使用される電波よりずっと高い周波数で動作する電磁スペクトルの範囲を研究している。Phys.orgによれば「短い波長は電磁スペクトルにおいて財産となるだけでなく、比較的小さなカバー範囲(「セル」と呼ばれる) によって効率も良くなる。この新しい無線技術は、まだ比較的歴史が浅いので、ミリ波スペクトラムを活用して次世代の無線機器を開発するまでには、将来の産業標準に移行する促進剤となる実験的評価とともに、ハードウェア設計、アルゴリズム、ネットワークプロトコルなど、多くの分野で相当な研究が必要である」という。
 詳細はPhys.org のウェブへ。(2015/11/11)