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電源コードを永久追放する発明

ニュージャージー州の発明家Meredith Perry 氏は「電源コード一掃」というプランを発表した。Perry 氏は自身の会社uBeam で電子機器をワイヤレスで充電する方法を開発するプロジェクトを率いている。「コンセントを全部uBeam製の送信機に置き換えることが夢。朝起きて、電子機器を1日中持ち歩き、家や車の中やバス停、ジム、ホテルでも充電できる。本当にどこででも充電できるようにしたい。電線は全く不要になる」とPerry 氏は言う。uBeam 製の送信機は非常に薄い四角形をしており、超音波周波数を強力に発信する。スマートフォンは同じ高周波で音を生成するので、受信機(スマホ) はその振動をエネルギーに変えて機器を充電する。送信機は壁越しに使えないため、この四角い装置は部屋ごとに必要となる。Mark Cuban やMarissa Mayer、Peter Theil による創設者基金およびUpfront Ventures から資金的援助を受けて、Perry 氏は数百万ドルの資金を調達し、会社は数十億ドルの収益を上げる見込みである。この資金によりPerry 氏は送信機を小型化するなどの調整を行うことができた。ワイヤレス給電が広がるにつれ、その規格についての提案は絶えない。スターバックスやマクドナルドといった企業も今やワイヤレス給電のオプションを提供している。2015年製トヨタCamry など、ある種の自動車でさえ、ビルトインのワイヤレス給電パッドを備えている。
 「ワイヤレス給電はまだ技術革新段階だが、消費者が生活にさまざまな電子機器を取り入れ、それをいつも充電するのが煩わしくなるにつれて、急成長が予想される。パッドを用いたワイヤレス給電は、2013年には米国市場で2億1300万ドル(約254億円) の市場規模になったが、5年以内に40倍の100億ドル(約1兆195億円) に成長するだろう」と関係者は言う。この送信機は家庭や職場、商業エリアなどスマホや他の電子機器が使われる場所に適している。Perry 氏はuBeam 製の送信機が数年以内に市販されることに自信を見せている。
 詳細はUSA Todayのウェブへ。(2015/02/26)