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1.0GHz~2.0GHzでピーク8000Wの半導体パルスアンプシステムExodus MP2131-1P

 Exodus Advanced Communications社は1.0 ~2.0 GHz、パルス8 kW、利得69 dB、208 VACのAMP2131-1Pを発表した。これは最新の半導体高電力パルスアンプで、過酷な環境で高い信頼性を発揮する組み込み制御、モニタリングおよび保護回路など多用途のインターフェイス・オプションを備えた瞬間的広帯域周波数設計(instantaneous wide-band frequency design)が特徴である。
 スペックは、通常50nsecという優れたRF立ち上がり/立ち下がり時間、優れたパルス・ドループ(pulse droop ※2)、80 dBmのノイズ軽減、10%のデューティサイクルでの動作など。AMP2131-1Pは背の低いラック・キャビネットに収納できるため使いやすい。デジタルモニタおよび制御インターフェイスはイーサネット、USB、RS-422、必要に応じてGPIBが付属している。一般的な用途としてはHIRF※3 試験、UHFジャミング、UHF通信、EMI/RFI試験、高いピークの電磁波レベルが必要な半導体および一般の試験など。
 Exodus Advanced Communications社は多国籍のRF通信機器およびエンジニアリングサービス会社で、商用および公共の製品を扱うワールドワイド企業である。
 社内リソースには51 GHzまでのRF回路設計、プロトタイプ検証、システムレベルの機械・電子設計、デジタル回路設計、制御ソフトウェアの開発が含まれている。同社には100年以上にわたりRF分野で軍用ジャミング、通信、レーダー、EMI/EMC、さまざまな商用プロジェクトなどRF SSPA※4 の多くの用途の経験がある。
 詳細はExodus Advanced Communications社のウェブへ。(2018/09/28)
http://www.exoduscomm.com/

[※訳者注]
1.LVPECL:Low Voltage Positive Emitter Coupled Logic(周波数の高い信号向けに確立された差動出力の規格)
2.droopとはパルスのトップ部分の平坦度を指す。理想的なパルス波形ではハイレベルの電圧は一定だが、実際には減少する場合があり、これをドループ(droop)と呼ぶ。
3.HIRF(High Intensity Radiated Fields高密度放射電磁界)
4.SSPA (Solid State Power Amplifiers)