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ワイヤレス電力伝送200-W-WPT用の開発キット760308EMPを発表

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 Würth Elektronik eiSo社とInfineon Technologies AG社はワイヤレス電力伝送用の開発システムを発表した。この開発キットは200 WまでのQi規格以外の用途でも開発に使うことができる。データは送電コイルと受電コイル経由で送ることができ、また受電コイルから送電コイルにも送信可能。送電機と受電機の間にある交流磁界を変調する革新的な方法を説明するマニュアルはオンラインで入手できる。オプションにはセンサやデータ取得や転送を表示する試験シナリオ用ディスプレイボードなどがある。
 「ワイヤレス電力伝送コイルで最大の品揃えを誇るメーカーとして、顧客から長い間、Qi規格を超える高電力用途を求める声を何度もいただいていた」とWürth Elektronik eiSos社ワイヤレス電力伝送部門のCem Som部長は話す。「この開発キットは200 Wまでの用途に絞った。回路は10 Wから数kWまで対応できる。共振回路の電流は、十分なEMC性能を確保する正弦波である。その秘密はスイッチング周波数を変更することで出力電力が変化し、データが受電機から送電機に伝送される」可能な用途としてはIndustry 4.0、IoT、医用技術などがある。ワイヤレス・バッテリ充電機のケースの中など、歓迎されないケーブルやコネクタの開口部が筐体のどこにあったとしても、ステータス・メッセージを伝達する目的にかなうだろう。

基本的な仕様
開発キット760308EMP-WPT-200W には、電源ユニット、送電・受電ユニットが付属している。
 送電側にはフルブリッジ回路、共振回路があり、これはWPTコイルおよび共振コンデンサの直列接続から構成されている。共振回路内の電圧と電流間の位相シフトの結果として、システムはZVS(Zero Voltage Switching)モードで動作する。そのため、あらゆるシステムで非常に高い効率を誇る。
 受電側には、ダウンストリームフィルタとスクリ―ニングを備えた同期整流器が使われている。さらに、送電機と受電機間にある交流磁界の振幅変調(AM)により受電機側から送電機側にどんなデータでも送信できる。
 受信機ボードのI²Cインターフェイスでセンサを使ってシミュレーションできる用途例は、充電中にモバイル機器がベースステーションにデータを送信する、など。この種の独占的なシステムを理解するのに必要なデータと文書は全て自由にダウンロードできる。
 詳細はWürth Elektronik eiSos 社のウェブへ。(2018/11/01)
https://www.we-online.com/web/en/wuerth_elektronik/start.php

図:電力伝送とデータ伝送を1つに