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ITG Electronics社がフラット・ワイヤのコモンモード・チョーク新シリーズを発表

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 インダクタとトランスの大手で1963年創業のITG Electronics社は、高電力密度および高い周波数スイッチング用のカスタムのフラットワイヤ・コモンモード・チョーク(CMC)だけでなく、プリント板への取り付け方法や使用面積が共通のシリーズを発表した。
 フラット・ワイヤのCMCは、従来の丸い断面のワイヤの代わりに平らで直角の横断面の銅ワイヤを使用している。主な利点は、表面面積が広がること。高い周波数では電流が表面を流れるので、ワイヤに流れる範囲の断面積が減る。この表皮効果によりワイヤの「表皮」しか使われないので、フラットなワイヤは、表面積を増やすことで高い周波数でも使えるワイヤの領域を最大にする。
 同様に、この利点は、CMC性能の他の側面に波及効果を及ぼす。一般に、周波数が高いほど、ここでも表皮効果により特定のワイヤを通って許容される電流は低くなる。というのも電流は使えるワイヤの全てを使用するわけではないからである。つまり、ワイヤの一部が無駄になり、電流定格を下げるだけでなく、抵抗を増やして熱を上げることになる。フラット・ワイヤのCMCを使えば、電流が全てのワイヤを効率よく使えるので、このような効果は全て抑えられる。ワイヤの配置変更もまた高い周波数での分布容量をはるかに低くする。これにより、高い周波数範囲でチョークが高いインピーダンスを持つことが可能になり、従ってチョークとして性能も改善される。
 フラット・ワイヤCMCは電流を効率良く使うだけでなく、設置スペースも小さくて済む。フラット・ワイヤは巻線スペースを効率よく使うことができ、巻線密度も丸い断面のワイヤを凌駕する。コアの配置を従来のトロイダルから図のような長方形のコアに変えると、同じ性能でボリュームを50パーセント節約できる。まとめると、結果は取り付けスペースが小さくて済む高エネルギー密度パートであり、低電力で、高い周波数で動作可能と言える。
 詳細はITG社のウェブへ。(2018/02/22)
https://www.itg-electronics.com/