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無線通信帯域を拡大する可能性を秘めたHERMESプログラム

 米国国防総省国防高等研究事業局(DARPA:Defense Advanced ResearchProjects Agency)のHERMESプログラムに参加しているサンディエゴのカリフォルニア州立大学の研究者チームが、組込みセンサやさまざまな種類のスマート機器に対してUAV(無人飛行機/ドローン)から来る大量の信号をキープする方法を発見した可能性があると発表した。DAPRA のウェブによると「HERMESはHyper-wideband EnabledRF Messaging の略語で、大気吸収を削減するとともに10 GHz 以上の瞬時帯域幅をもたらし、20 GHz以下で動作して符号化利得と分光フィルタリングを使用する広帯域スペクトラム拡散通信方式に対するジャミングおよび味方打ち問題(fratricide problem※)を解決するため、2014年に始まったプログラムである。この種の全デバイスからの信号が相互干渉するのを防ぐ方法について回答を得るための取り組みである」という。「この技術は無認可のWi-Fi 帯域および認可された大部分の帯域の両方を活用できる可能性がある」と同ウェブは伝えている。研究者チームはIEEE の「LightwaveTechnology」ジャーナル上で、ジャミング耐性のある通信を確保しつつ、この技術を使ってスペクトラムの使用を最大化する方法の概略を述べた論文を発表している。
 詳細はDARPAのウェブへ。(2016/10/20)

[※訳者注]ミサイル同士がぶつかり合ったりすること。