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探査機ジュノーが木星周回軌道への投入に成功

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 2011年に打ち上げられたNASA の木星探査機ジュノー(Juno)が7月4日に周回軌道へのエンジン噴射に成功し、北極と南極を通る楕円の極軌道上から巨大な木星を探査することになった。ジュノーは木星と荷電粒子が密集した放射線帯の間に何度も突入を繰り返して最接近時には木星を覆う雲の上端からわずか5000kmの地点を通る予定である。NASAによれば、ジュノーの主な目的は木星の形成と進化に関する理解を深めることである。探査機は、1年をかけて木星の起源や内部構造、深部の大気、磁気圏を調査する。この調査によって太陽系の歴史をより詳しく理解できるようになり、我々の銀河あるいは他の惑星系の起源と進化について新しい発見がもたらされるだろう。写真は、科学実験装置や電子制御装置を入れる特別な放射保護筐体を設置している様子である。放射保護筐体はチタン製で、木星の苛烈な放射環境から探査機の電子機器を保護する。筐体は、1年にわたる調査の間、放射により電子機器に生じる劣化を劇的に減らすと思われる。NASAのジェット推進研究所(JPL:Jet PropulsionLaboratory)は、パサデナにあるカリフォルニア工科大学(CIT:California Institute of Technology)の一部門であり、サンアントニオ・サウスウエスト研究所(Southwest Research Institute)の主任研究員Scott Bolton氏がジュノー・ミッションの管理を担当している。Lockheed Martin Space Systems 社は宇宙船を建造し、ローマにあるイタリア宇宙機関は赤外分光計と一部の無線科学実験に貢献している。
 詳細はNASAのウェブへ。(2016/07/06)

写真解説:2010年5月19日、デンバーのLockheed Martin’ s Space Systemsにて科学実験装置や電子制御装置を納める放射保護筐体を設置する科学者チーム