January, 25, 2024, Pittsburgh--COHERENTは、短距離および中距離の車載および産業用LiDAR向けのVCSELベースの照明モジュールプラットフォームを発表した。
深度センサ用半導体レーザのリーダー、Coherent Corp.は、自動車の安全性と産業用途のロボットビジョンにおける短距離および中距離の光検出と測距(LiDAR)用の照明モジュールプラットフォームの導入を発表した。
先進運転支援システム(ADAS)の車両への採用や産業用ロボットへの奥行きセンシングの採用が進むにつれ、最も過酷な環境下でも効率的かつ確実に機能するコンパクトで柔軟なLiDARシステムの需要が高まっている。Coherentは、8つの940nm垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)モジュールを使用して、照明野(FOI)の複数の選択的にアドレス指定可能な水平スライスを備えたソリューションを実証した。
このモジュールは、コンパクトなフォームファクタと優れた電力変換効率を提供するとともに、アドレス指定可能な大型VCSELアレイを使用するよりもはるかに低コストの代替手段である。Coherentは、様々な深度センシングモダリティや風景タイプに対応する複数のVCSELモジュールの位置決め構成とスキャンアルゴリズムを顧客が探索できるデモンストレータを提供している。
「モジュールプラットフォームの強力な側面は、明るい日光の下で最大30mの深度センシングを必要とするユースケース向けに最適化されたソリューションをカスタマイズできること。当社のイルミネータは、総電力変換効率が30%を超え、設置面積もクレジットカードの約1/3とコンパクトである」と、オプトエレクトロニクスデバイス&モジュール事業担当VP/兼GM、Dr. David Ahmariは話している。「効率とサイズにおけるこのブレークスルーを実現するために、当社は最先端の5接合VCSEL技術を活用している。これにより、各イルミネータモジュールは最大200Wの出力電力を達成できる。当社のデモンストレータは、顧客が評価し、実現するアプリケーションの拡張された世界をよりよく思い描くために利用できる」。
Coherentの顧客は、駆動パルスの持続時間を調整して、短距離と中距離の両方のLiDARセンシングを実現できる。FOIスライスは、VCSELモジュールの数とスキャンの順序に応じて動的に選択できる。必要な電圧はわずか21Vで、既存のLiDAR技術よりもはるかに低いため、効率が高くなる。
Coherentは、LiDAR設計用のアクティブおよびパッシブ製品の幅広いポートフォリオを提供している。アクティブ・デバイスのポートフォリオには、VCSEL、端面発光、レーザーバー、周波数変調連続波(FMCW)光源、パルス・ファイバ・ベースの光源などがある。パッシブデバイスのポートフォリオには、レーザ光学系、ポリゴン、ガルバノミラー、レンズ、超狭帯域フィルタ、広入角ミラー、回折格子、熱電回路などがある。