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Sony、業界最多有効1,742万画素の車載カメラ用CMOSイメージセンサ商品化

September, 20, 2023, 東京--ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は、業界最多となる有効1,742万画素の車載カメラ用CMOSイメージセンサ『IMX735』を車載カメラ用に商品化する。

製品は、高度な検知・認識を可能にする車載カメラシステムを実現し、安心・安全な自動運転の実現に貢献する。

システムが自律的に運転操作を行う自動運転を実現するためには、周囲360度の車外環境を高精度にとらえることができる高度な検知・認識性能が必要となる。その性能実現に向け、車載カメラシステムの高性能化に寄与するイメージセンサーが求められている。

この製品は業界最多となる有効1,742万画素を実現したことにより、遠くの対象物でも高精細にとらえることができる。また、自動運転システムにおいては、車載カメラだけでなくLiDARなど他のセンシングデバイスと組み合わせて使用されることがあるが、通常のCMOSイメージセンサは、画素から出力される信号を1行ずつ垂直方向に読み出すのに対し、新製品は1列ずつ水平方向に出力する方式を採用している。これにより、同製品搭載車載カメラは、水平方向にレーザを走査するメカニカルスキャン方式のLiDARと同期しやすく、自動運転システム全体として、検知・認識性能を向上させることが可能。

さらに、独自の画素構造と露光方法により飽和照度を改善したことで、HDR(ハイダイナミックレンジ)機能とLEDフリッカーの抑制機能の同時利用時においても、106dBの広いダイナミックレンジ、さらにダイナミックレンジ優先で設定した場合は130dBを実現した。これにより、逆光などの条件下でも白飛びを抑制し、またトンネルの出入り口などの明暗差の大きい道路環境においても、対象物をより正確にとらえることができる。

(詳細は、https://www.sony-semicon.com)