NIT、性能を改善したSWIRセンサを発表

May, 15, 2023, Oslo--NITは、パフォーマンスを改善したNSC1801ラインスキャンSWIRセンサを発表した。
NSC1801は当初、高フレームレート、ローノイズ、高感度で、直線運動する物体の高解像度取得のために設計された。そのピクセルサイズは、世界最小7.5µmであり、レンズコストを増やすことなく、製造コスト低下に貢献する。今回、NITは、このラインスキャンSWIRセンサのアップデートバージョンを発表した。全ての重要パラメタは、改良されており、全般的なパフォーマンスが改善されている。NSC1801は、現在、NIT LiSaSWIRカメラにインストールされている。

そのピクセルサイズ7.5×7.5µmは、業界最小であり、驚くべき精度で細部を鮮明に捉えることができる。このセンサは、分解能2048ピクセルであり、これは市場で入手できるほとんどのレンズに適合する大きなFOVである。NSC1801ラインスキャンSWIRセンサの特徴は、ユーザがシーンに合わせてベストのダイナミックレンジを選択できる3つの利得モードであり、様々なアプリケーションに非常に多用途である。加えて、85%を超えるその量子効率は、その感度を増強し、最高パフォーマンスを可能にする。高速移動物体のイメージングでは、NSC1801ラインスキャンセンサの60kHzレートは重要である、最短イベントでさえ捉えることができる。その露光時間10µs～220msは、完全に設定可能であり、個々の固有シナリオで最高のSNR達成を保証する。

同センサは、NITの新しい製造工場で設計、製造された。この工場は高収率ハイブリダイゼーションプロセスを装備したクリーンルームであり、これらのセンサ量産で完璧な設計と製造サイクルを前例のない品質レベルで促進する。

ラインスキャンSWIRセンサのアプリケーション
NSC1801ラインスキャンセンサは、廃棄物選別、半導体およびPVセル検査、食品や野菜の検査、製薬検査アプリケーションに最適である。

結論として、NITのアップデートされたNSC1801ラインスキャンセンサは、コスト優位性を維持しながら改善されたパフォーマンス、高感度、ローノイズを提供する。その特徴により、同センサは広範なアプリケーションで理想的なソリューションとなる、また市場にあるほとんどのレンズに適合しているので、柔軟性が得られる。NSC1801をベースにしたLisa SWIRカメラは、手頃な価格で高品質リニアイメージングを求めている人々にとって優れたオプションである。