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ams OSRAM、世界最小マルチゾーンdToFモジュールを発表

December, 23, 2021, Premstaetten--ams Osramは、より広い視野(FoV)と拡張されたレンジでマルチゾーンおよびマルチオブジェクト検出を可能にした3つの新デバイスを発表した。
 これにより、dToFモジュールのポートフォリオを拡大する。dToFセンサは、産業、家庭、ビジネスにおける自動化アプリケーションで幅広く使用される重要技術。産業用ロボットや家庭用ロボットは、安全動作のために、周囲環境を検知する高度なシステムを必要としする。ams OSRAMのマルチゾーンdToFモジュールである、TMF8820、TMF8821、TMF8828は、検出領域を複数のゾーンに分割し、より高品質でより多くの情報を収集する。その結果、自動ロボットはより多くの「感覚的認識」を獲得し、潜在的な障害物を早期に検知できるようになる。また、システムメーカーにとっても、この新しいモジュールのコンパクト設計と統合容易性が利点となる。

倉庫の自動化などの分野だけでなく、家庭にもロボットのアプリケーション領域は広がっている。特殊なToFシステムを使用することで、これらのロボットが支障なく動作し、環境内を動き回ることが可能になる。例えば、ロボット掃除機は周囲の物体を認識し、障害物を避けて移動する。ams OSRAMの新しいdToFモジュールは、正確な距離測定を可能にする。ams OSRAMのマーケティングマネージャ、David Smithは、「TMF8820、TMF8821、TMF8828デバイスは、多数の検出ゾーンにおいて複数の障害物の正確な距離測定値を報告する。これにより、システムメーカーは、適切な判断を下すことができるセンサのおかげで、周囲で何が起こっているのかについてより多くの情報を得ることができる」と説明している。

TMF8820 dToFモジュールはFoVを3×3(9)、TMF8821は4×4(16)、TMF8828は8×8(64)の個別検出ゾーンにそれぞれ分割している。マルチゾーン検出により、センサFoV内にある障害物の位置を特定することができる。これらの新しいデバイスは、FoVを最大63°まで動的に調整でき、ユーザは用途に応じて狭いFoVと広いFoVを選択できる。3つのdToFモジュールの検出範囲は、いずれも1㎝~5mまで。

これらのモジュールは、940nm VCSEL、マルチレンズ光学素子搭載高感度シングルフォトンアバランシェダイオード(SPAD)ディテクタアレイ、ヒストグラム処理用オンチップマイクロコントローラを1つのデバイスに統合している。2.0mm x 4.6mm x 1.4mmというコンパクトなサイズで、市販のマルチゾーンdToFモジュールとしては最小の製品である。
(詳細は、https://ams.com)