April, 20, 2021, Regensburg--Osram Opto Semiconductorsは、PowerBoost multi-junction VCSEL製品で、急成長するVCSEL市場における主要プレイヤとしての地位を強化する。VCSEL技術は、その傑出したビーム品質、簡素な設計およびコンパクトサイズで、3Dセンシング市場に大きな影響を与えている。
PowerBoost VCSELは、パワー変換効率を60%まで高め、光パワーを強化する。製品のより速い立上り/立ち下がり時間により短パルス長が可能になる。これは、眼の安全性に妥協することなく、TOFアプリケーションで到達距離長延化では極めて重要である。VCSELsは、多くのコンシューマアプリケーションの光源である。モバイルデバイスの3Dカメラ、顔認証、産業アプリケーションでは短距離LiDAR、マシンビジョンやロボティクスなど。550アパチャPowerBoost VCSELは、ビジョン技術カテゴリーでPrism Award for Photonics Innovationファイナリストに選定された。
1年前、Osram Opto Semiconductorsは、マルチジャンクション技術の開発によって大きく飛躍した。これには、2つ以上のp-nジャンクションが相互にスタックされ、トネルジャンクションで分離されている。この技術により、シングルジャンクションVCSELsよりも効率が向上し、高速化する。現在、同じ技術がPowerBoost VCSELポートフォリオを駆動している。これに含まれるのは、デュアルジャンクション (V00155) およびトリプルジャンクション(V00156)エピタキシを使ったチップ製品。デュアルジャンクションのスロープ効率2 W/A、トリプルジャンクションの3 W/A は、シングルジャンクションVCSELと同じパワー達成のためのパルス順方向電流要件を下げる。熱負荷は下がる、これはパワー変換効率がシングルアパチャ940 nm VCSELの60%、パワーアレイ53%によるものである。
「マルチジャンクションPowerBoost VCSELの比類のない効率は、電流を下げ、ドライバーの変調速度を改善することを考えている顧客にとって大きな利点となる。製品の高いパワー密度は、チップとパッケージのサイズを飛躍的に縮小するので、顧客は、設計とシステムアーキテクチャを簡素化できる」とOSRAMの子会社Vixarの事業開発ディレクタ、Dominik Schultenはコメントしている。
PowerBoost VCSELは、フロッドイルミネーション向けの新しいパッケージ製品の発表で今年後半に拡大する。