August, 15, 2019, San Jose--JAIは、SW-4000TLトライリニアカラーラインスキャンカメラのセカンドバージョンを発表した。新製品の特徴は、オリジナルSW-4000TL-PMCLモデルと同じ4K(4096ピクセル)ライン解像度、同じ66kHzラインレート、24-bit不補間RGB 出力。しかしオリジナルモデルにあるカメラリンクインタフェースの代わりに、SW-4000TL-10GE は、ホストあるいはネットワークがサポートできるどんなスピードにも調整可能な、多様なGigE Visionインタフェース出力を特徴とする。
オートネゴシエーション技術組込により、カメラは10GBASE-T(10Gbps)からNBASE-T(5 Gbpsと2.5Gbps)あるいは従来の1000BASE-T(1 Gbps出力)まで、自動後方互換性を提供している。これら低速Ethernet標準で視覚アプリケーションを走らせている顧客向けである。これにより、SW-4000TL-10GEは、最も広範なアプリケーションをサポートし、Ethernetの柔軟性を望んでいるが、徐々に高速化したい顧客にとって最適になる。
SW-4000TLの高性能トライリニア技術は、幅広い先進的な特徴と組み合わされている。その多くは、高速トライリニアカメラの中でもユニークなものとなっている。これにより設計者は、好評なJAIプリズムカラーラインスキャンが提供する最高精度を必要としないアプリケーションに、魅力的な代替を利用できる。
例えば、カスタムCMOSイメージャは、3にとどまらず、2つのラインがそれぞれ赤、緑、青のピクセルとなっている6つの別々の7.5µmピクセルラインを特徴としている。この配置によりSW-4000TL-10GEは、水平ビニング、垂直ビニング、または両方を提供できる。これは、他の高速トライリニアカメラでは提供されていない特徴である。さらに、センサの読み出しアーキテクチャは、2つの拡散ノードからの2ピクセルの読み出しを統合し、ノイズを増やすことなく信号を二重化している。これによりビニングプロセスは飛躍的に感度が向上する。
もう1つのユニークな特徴は、色変換機能が組み込まれていることである。これによりSW-4000TL-10GEは、ネイティブHSIもしくはCIEXYZカラー出力が可能になっている。標準RGBからsRGBあるいはAdobe RGBカラースペースへの変換だけではない。また、ユーザー定義のカスタムRGB変換マトリックスの変換も可能である。
SW-4000TL-10GEの特徴は、空間補正とチルト視界補正機能である。これは、R、G、Bチャネルの適切な同期と配置を維持するためである。加えて、このカメラは、2つまでのロータリーエンコーダからの直接接続をサポートするために、4つの個別入力ライン+ 組込アルゴリズを特徴としている。この機能により、カメラとウエブは、単一のサブシステムとして密接に統合され、一方カメラのホストへの接続だけが、画像データ出力になる。
ダイレクト接続機能は、マルチカメラ設定で、相互デイジーチェーンマルチSW-4000TL-10GEカメラにも使用される、またスキャン方向が変わる場合の自動検出に利用可能である。反転方向が検出されると、正しいラインシーケンスとなるように空間補正が調整される。この特徴は、往復スライドテーブルが伝達方法として用いられているときに極めて有用である。
付加的標準機能に含まれるものは、ゲインとブラックレベル調整、マニュアルまたは自動ホワイトバランシング、シェイディング補正、PRNUやDSNU補正、タイムスタンプ、GbE Vision機能サポート。例えば、遅延読み出し、アクションコマンド、GenICam準拠チャンクデータ(メタデータ)。
SW-4000TL-10GEは、標準RJ-45コネクタを利用し、カメラが動作するEthernet標準にしたがい、Cat5e、Cat6/6e/6A、またはCat7出力する。3×8-bitおよび3×10-bit出力はユーザーが選択可能、YUV422_8およびYUV422_8_UYVYフォーマットも同様。
選択できるレンズマウントは、2つ、Nikon F-mountまたはM42x1 mount with a 16mmフランジバック距離。
(詳細は、https://news.jai.com)