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FLIR、機械学習ADAS開発向けにサーマル画像データセット提供

February, 19, 2019, Wilsonville--FLIR Systems, Incは、ADASおよび自動運転車輌研究者、開発者、自動車メーカー向けに無料マシンラーニング(ML)サーマルデータセットが利用可能であると発表した。特徴は、日中および夜間のシナリオで1万を超える注釈付熱画像を編集していること。
 この種のもので初めて、自動車、他の車輌、人、自転車、イヌの注釈を含んでおり、スタータサーマルデータセットにより、開発者は、FLIR Automotive Development Kit (ADK)により畳み込みニューラルネットワークス(CNN)の試験と展開を始めることができる。そのデータセットにより自動車業界は、次世代アルゴリズムに基づいたサーマルセンサの迅速な評価ができるようになる。可視光カメラ、LiDAR、レーダと組み合わせると、マシンラーニング(ML)とペアになったセンサデータは、路上の物体、特に歩行者や他の生物を特定し、分類するためのより包括的な冗長系形成に役立つ。
 自動車産業で10年以上の経験を持つFLIRは、General Motors、Volkswagen、Audi, BMWおよびMercedes-Benzなどの自動車メーカーからドライバー注意喚起システムに50万以上の自動車に適したFLIRサーマルセンサを導入している。FLIRサーマルカメラは、厳しい照明条件で、歩行者、自転車、車輌の分類で信頼性を実証している。こうした厳しい条件には、一般的なヘッドライトの距離の約4倍で、真っ暗闇、霧、煙、陰、荒れ模様の天気、太陽のギラつきが含まれる。
 「この無料MLサーマルデータセットは、FLIRが提供すべきもののサブセットであり、自動車業界がデータセットを拡張する重要な機会を提供する。目的は、様々な条件で、ADASや自動運転車の能力向上である」とFLIRインダストリアルビジネスプレジデント、Frank Pennisiはコメントしている。「さらに、最近注意を引くような自動運転車関連の事故は、手頃な価格のインテリジェントサーマルセンサが明確に必要になっていることを示している。数100万の自動運転対応車輌により、FLIRサーマルセンサのコストは大幅に下がる。このことは、大規模採用を促進し、究極的にはより安全な自律走行車を可能にする」。
 データセットは、2018年7月から提供可能になっている。
(詳細は、https://www.flir.com/)