Business/Market 詳細

BaslerとSiemensが提携し、マシンビジョンとファクトリオートメーション強化

December, 6, 2023, Ahrensburg--Basler AGは、システムインテグレータ、機械メーカー、その他エンドユーザを対象に、革新的かつ簡単に導入できる自動化ソリューションを提供するため、Siemensと提携するとを発表した。
これにより、製造工程の改善、作業の効率化、コスト削減、透明性の確保、品質管理の向上を含め、企業全体の生産性の最大化につながる様々な利点が得られると期待されている。

Baslerビジョンコネクタ カメラと自動化装置をスムーズに接続
今回の提携の最初の目玉となるのが、Baslerコンピュータビジョン製品とシーメンス社製Industrial Edgeを簡単便利に接続できるBaslerビジョンコネクタである。「既存の自動化装置にコンピュータビジョンを導入する際の労力を大幅に軽減できるなど、Baslerビジョンコネクタは、Industrial Edgeに欠かせない画期的なアプリケーションである」と、Basler CEO、Dr. Dietmar Leyはコメントしている。Baslerビジョンコネクタについては、用途に応じて柔軟な選択肢を提供するため、シーメンス社製SIMATIC TIAポータルへの搭載も計画されている。

スムーズな接続を確保することで、カメラの運用性は大幅に向上する。「Siemensとの新たな提携に際し、社内でも期待が高まっている。Baslerのコンピュータビジョンに関するノウハウと、Siemensの自動化・デジタル化に関する実績を組み合わせれば、事前の運用検証、個別のニーズに応じたカスタマイズに加え、迅速な製品化に向けたソリューションの開発も可能になる」(Dr. Dietmar Ley)。

提携自体はまだ初期段階にある。各種画像処理、機械学習による評価をはじめ、コンピュータビジョンならではの幅広い機能を簡単かつシームレスに導入できるようにするため、Siemens製自動化装置におけるBasler pylon SDKの活用が計画されているほか、顧客対応の一元化を目的として、両社のサポート窓口の連携も予定されている。

今回の提携に対し、Siemens、ファクトリーオートメーションCEO、Rainer Brehmは、「品質管理の効率化、不良や廃棄の低減、人材対策に向けてファクトリオートメーションを推進し、持続可能な製造を実現するためにも、コンピュータービジョンと自動化装置の融合は不可欠である」とコメントしている。
(詳細は、https://www.baslerweb.com/en/news/basler-siemens-partnership/)