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商用UAV市場、2030年に417億8170万ドル

June, 9, 2023, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると、世界の商用UAV市場規模は、2023ー2030年にCAGR 19.5%成長で2030年に417億8170万ドルに達する見込である。
この成長の原動力は、世界の複数の産業業種で商用UAVsアプリケーションの著しい増加である。UAVsは、様々な領域で広範に利用されるようになってきている。建設、農業、メディア、エンタテーメント、小売、政府、エネルギーなど。

商用UAVsは当初、軍および航空宇宙産業向けに開発された。しかし、イベント、自然景観、都市景観の高品質で革新的なビデオや映像を捉えるエンタテーメントツールとしてますます採用されるようになってきている。さらにビジネスや産業でも、プロセスの改善と効率化のための重要なアプリケーションを見出している。これにより、商用UAVsの市場の新たな成長経路が誕生している。

ドローンの商用アプリケーションは、簡単な監視、映像に限られない。建設分野では、不動産、土地開発、土木プロジェクトに利用されている。土地計画を構成する地形測量プロセス、開発、管理の効率向上に役立つ。農業分野では、商用UAVsにより農業従事者は、農場を効率的に管理し、作物に関連する重要データをリアルタイムで収集することができる。

商用UAVsが、従来のビジネスと産業プロセスを変革するにつれて、生産性向上のためにスマートAI活用運用の新たな方法を生み出すようになっている。2022年12月、革新的流通会社Drone ExpressはMicrosoftと提携して、飛行中ナビゲーションシステムにAIを使うDE-2020ドローンの最新バージョンを発表した。この戦略的構想の一環として、デリバリドローンは、AIソリューションホストのためにMicrosoft Azureを搭載し、Azure Machine Learningを利用してマシンラーニングモデルのトレーニングを活用する。

商用UAV市場レポートのハイライト
・製品では、回転ブレードセグメントが、2022年、商用UAVs市場で68.0%を超える収益シェア。これは、その容易な操縦性とコンパクト設計による需要増が原因。
・アプリケーションでは、政府セグメントが、予測期間にCAGR 22.3%超を記録すると推定されている。警察、セキュリティと監視、R&D活動、災害管理、環境調査などの領域でUAVsアプリケーションが増加しているからである。
・北米が、予測期間に目覚ましいCAGRで拡大する見込である。同地域は、様々な大手ドローンメーカーの強力なプレゼンスがあり、また商用アプリケーション急増が見られるからである。
・AeroVironment Inc., DJI Innovations, Elbit Systems Ltd, Parrot SA, and Textron Inc.など、市場の主要プレイヤは、M&A、地盤強化のため新製品発売などを重視している。