赤外イメージング市場、2025年に83億ドル

December, 18, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「赤外イメージング市場、COVID-19の影響分析、技術(冷却と非冷却)、波長(近赤外、短波赤外、中赤外、長波赤外)、アプリケーション、業種、地域、2025年までのグローバル予測」によると、2020年赤外イメージング市場は、58億ドル、2020-2025年にCAGR 7.6％成長で、2025年には83億ドルに達するみこみである。
　赤外イメージング市場は、過去数年大きく成長した。これは主に、非工業および工業分野の業種における新興の利用例で赤外イメージングソリューションの採用が増えたからである。しかし、COVID-19発生は、特に2020年と2021年に、赤外イメージング市場の成長率低下に影響する見込みである。これは、大手の需要を生み出す業種のほとんどで現在、また過去に、様々な国の機関が稼動しないからである。したがって、赤外イメージング製品需要にマイナスの影響が出ている。COVID-19パンデミックは、赤外イメージング市場のサプライチェーンも破壊し、したがって、赤外イメージングソリューションの製造、流通、導入を妨げた。

2020年、技術では、非冷却セグメントが最大シェア
非冷却セグメントは、2020年、技術で赤外イメージング市場規模をリードしている。長波赤外カメラと近赤外カメラは、ほとんどが非冷却ディテクタを利用している。これらのカメラは、セキュリティ&監視アプリケーションに広く採用されており、赤外イメージング市場シェアの過半となっている。これが、赤外イメージング市場で非冷却セグメントの優位につながると予測される主因の一つである。

モニタリング&検査アプリケーション向け市場が最高CAGR成長
アプリケーションベースでは、赤外イメージング市場は、3セグメントに大きく分けられている。セキュリティ&監視、モニタリング&検査、検出。これらの中で、モニタリング&検査アプリケーション市場が、2020-2025年に最高CAGRを記録する見込みである。予測保守向けの赤外イメージングカメラ需要増が、モニタリング&検査アプリケーション向け赤外イメージング市場の成長を後押ししている。

2020年、北米が赤外イメージング市場の最大シェア
北米は、2020年までに赤外イメージング市場の最大シェアとなる見込みである。北米ではUSが市場をリードしている。十分に確立された経済が、新技術への政府や私的投資を促進するからである。ヨーロッパは、予測期間に2番目に大きなシェアをとなる見込み。UKとドイツが、この地域で赤外イメージングソリューションで大きな需要を生み出す国々である。