人工知能(AI)チップセット市場､2026年に578億ドル

October, 2, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)の調査レポート｢人工知能(チップセット)市場､技術(マシンラーニング､自然言語処理､コンテクスト認識コンピューティング､コンピュータビジョン)、ハードウエア(プロセッサ､メモリ､ネットワーク)、エンドユーザ産業､地域ごとの2026年までのグローバル予測｣によると､グローバルAI(チップセット)市場規模は､2020年に76億ドル､予測期間にCAGR 40.1%成長で、2026年には578億ドルに達する見込みである。
　市場の主要な原動力は、ますます大きく、複雑になるデータセットによるAIニーズ押上、コンシューマサービスを改善し、運用コストを下げるためのAIの採用、AIアプリケーション数の増加、向上するコンピューティングパワー、ディープラーニングやニューラルネットワークの採用増である。

コンピュータビジョン技術が予測期間に最高CAGR成長の見込み
　コンピュータビジョン技術は、予測期間にAI(チップセット)市場で最高CAGR成長が見込まれている。製造や自動車など、様々な産業、自律、半自律アプリケーションでコンピュータビジョン採用増が、AI(チップセット)市場におけるこの技術の成長をお後押ししている。

GPUセグメントが予測期間に最速成長の見込み
GPUs向け市場は、予測期間に最高CAGRで成長する見込みである。この成長はGPUsによる高い並列コンピューティング、産業界の様々な業種で多様なAIアプリケーション/ソリューションを処理するためにサーバ/エッジデバイスでGPUs採用増に起因するものである。GPUsとFPGAsは、マシンラーニングアルゴリズム実装に広く利用されている。スループットに関して、GPUsはFPGAsよりも～100倍高速であるが、パワー効率では、FPGAsはGPUsよりも50倍優れている。GPUsは、コンピュータワークロード促進のために広範に利用されている。その機能は、x86 CPUsの機能よりも成長が速い。

製造業向けAI(チップセット)が予測期間に最高CAGR成長
製造業向けAI(チップセット)市場は、予測期間に最速成長が見込まれている。この成長は、増加する工場オートメーション、増え続ける運用コスト削減要求によるものである。加えて、Industry 4.0などのトレンドが製造分野でAI(チップセット)の成長を押し上げている｡

APACにおけるAI(チップセット)市場が予測期間に最高CAGR成長
APAC市場は、予測期間に最高CAGR成長が見込まれている。この成長は、中国、日本、オーストラリア、韓国などの国々の製造、ヘルスケア、自動車などエンドユーザ産業におけるAIサービス採用によるものである。加えて、AIハードウエアコストの下落、増加するコンシューマサービス向上要求がAPACにおけるAI(チップセット)市場の成長を補完している。