February, 3, 2021, 東京--TDK株式会社は、家庭用、自動車、IoT、医療向け用途においてCO2を直接正確に検出可能な小型超低消費電力のMEMS ガス センサ・プラットフォーム「TCE-11101」を開発し発売する。
SmartEnviroシリーズの一つとなるTCE-11101の新技術の特長は、小型サイズで超低消費電力ということから、壁コンセントからの電源供給を必要としない携帯型のコンシューマー向けデバイスにも活用可能。 TCE-11101は5 mm x 5 mm x 1 mmの28ピンLGAパッケージに収納され、外付け部品を最小限にしている。
現在、一般的なガスセンサでは、高価な光学技術が用いられており、パッケージが大きく、電力を多く消費し、また「eCO2」方式により精度が不正確である。TDKのTCE-11101は、新しい材料開発、MEMSプロセス技術、AIおよび機械学習機能の独自の組み合わせによって可能になった革新的な技術プラットフォームに基づき、従来のセンサよりも桁違いに小さく、精度の高いソリューションを提供する。 1mW以下の消費電力で、CO2ガス濃度の正確な測定を提供する。従来のセンサでは製品のサイズや消費電力、あるいは単に製品コストの面などから採用が難しいケースがあり、また「eCO2」方式によりこれまで性能要件を満たせなかったような様々なCO2検出アプリケーションをTCE-11101で対応することが可能となる。 一例として、TCE-11101は、低消費電力かつ小型サイズで正確にCO2を計測でき、低コストでデジタル機器に組み込みやすく、据え置き式から携帯方式の屋内エアクオリティーモニターなどの用途に最適である。さらに、デマンドコントロール換気システム(DCV)などの用途では、スマートビルディングやスマートホームで空間CO2濃度の正確な計測データにより、HVAC(冷暖房空調設備)システムの繊細なコントロールを可能にし、HVACシステムの電力の最適化を図ることが可能。
(詳細は、https://www.jp.tdk.com)