August, 30, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「3Dセンサ市場、COVID-19の影響、タイプ(イメージセンサ、位置センサ)、技術(TOF、構造化ライト)、エンドユース産業(コンシューマエレクトロニクス、産業用ロボット、自動車)、地域、2026年までのグローバル予測」によると、市場規模は2021年の27億ドルから2021-2026年にCAGR 28.1%で成長して、2026年に94億ドルに達す見込である。
成長要因は、様々なデバイスでの3D深さセンサの普及増、ゲーミングコンソールにおけるVR需要増など。
3Dセンサ市場の主要Tier1、Tier2プレイヤは、Infineon Technologies AG (ドイツ)、OmniVision Technologies、Inc. (US)、Sony Corporation (日本)、Cognex Corporation (US)、Lumentum Operations LLC (US)など。これらのプレイヤは、北米、ヨーロッパ、APAC、RoWの諸国で、3Dセンサでは強力な市場プレゼンスを持っている。
3Dセンシング活用コンシューマエレクトロニクスで需要増
当初は、3Dセンサのアプリケーションはゲーミング分野に限られていたが、さらなる技術進歩とR&Dにより、3Dセンサのアプリケーション領域は拡大した。現在、3Dセンサは、ラップトップ、スマートフォン、および様々な電子機器に実装されている。これは、スマートフォンや他の電子機器でコンシューマの先進的機能の要求に貢献している。
予測期間に3Dイメージセンサタイプが最高成長率
コンシューマエレクトロニクス産業では、3Dイメージセンサがデジタルカメラ、カメラモジュール、その他のイメージング機器でますます使われるようになっている。Apple、Google、Microsoftなどの企業は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、その他の機器に3Dイメージセンサを組み込んでいる。2018年、Huawei(中国)が新しいスマートフォンを発売した。Honor Magic 2は、3Dカメラとグラフェンヒートパイプを組み込んでいる。2020年、Appleは、ToF 3Dセンサ組み込みiPhone 12 Proを発売。2019年3月、Samsungは新しいスマートフォンモデルS10を発売。これには、クワルコム3D Sonic指紋センサが組み込まれており、これは次の世代のスマートフォンにも搭載される。これらのスマートフォンの進歩が、予測期間に3Dセンサ市場の成長を押し上げると見られている。
コンシューマエレクトロニクス・エンドユース産業が予測期間に3Dセンサ市場で最大市場規模
コンシューマエレクトロニクス・エンドユース産業は、2021-2026年に最大の市場シェアを維持する見込である。生体認証スキャニングや他の最先端の3Dセンシング技術が、コンシューマエレクトロニクスの世界を再定義している。3Dセンシングは、コンシューマエレクトロニクスで重要な役割を担っている、スマートフォン、ラップトップ、タブレットの顔認証、写真の高性能深さセンシング、ゲーミングコンソールのAR/VRアプリケーションなど。Microsoft Kinectは、ゲーム認識能力があり、マルチプレイヤ3D位置センシング、表情検出、タッチレス心拍数モニタリングなどの先進的機能でホームゲーミング産業を変革した。インテリジェンス、信頼性、低消費電力、低コストは、コンシューマエレクトロニクスで3Dセンシング技術組み込みを後押ししている。
北米の3Dセンサ市場が予測期間に最高市場シェア
北米は3Dセンサ世界市場を主導すると見られている。この地域の市場の成長は、新技術の採用率が高いコンシューマエレクトロニクスの主要メーカーが存在するからである。コンシューマエレクトロニクス産業の成長は、この地域の3Dセンサ市場の成長を後押しするもう1つの主因である。