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イベントレポート
未来を創るキーテクノロジが集結 更なる成長をみたLASER World of Photonics 2011
開催日:2011/5/23~26
今年20回目を迎えるLASER World of Photonicsが、5月23日~26日の4日間、ドイツ・ミュンヘンのドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場の4ホール(約4万2000㎡)で開催された。来場者は2009年に開催された前回を8%上回る2万7500名、出展者もこれまでの記録を塗り替える1100社以上を数えた。 今年はこれまで以上に国際色が高いイベントと評価されており、計80カ国から出展者の58%、来場者の53%がドイツ国外からの参加であった。それを象徴するのが各国のパビリオンの多さで、米国、フランス、英国、オランダ、中国など、多くの国が大規模なパビリオンを展開。中でも中国は、4ホールのすべてにパビリオンを展開していた。今年は、日本も初めてパビリオンを展開し、旭硝子、オキサイド、オプトライン、santec、住友電気工業、精工技研、ニコンの7社が参加し、注目を集めていた。参加者の国別トップ5は、フランス、英国/北アイルランド、スイス、日本、米国の順。欧州以外では日本からもっとも多くの参加者が会場を訪れていたことになり、LASER World of Photonicsに対する日本からの注目の高さがうかがえる。 会期中、展示会場では、ホールごとに「Biophotonics and Life Science」「Optical Technologies」「Lasers and Laser Systems for Production Engineering」と異なるテーマを扱うPhotonics Forumをはじめ、さまざまなイベントが開催された。中でも24日に開催されたCEO Round Tableには200名を超す聴講者が集まった。このCEO Round Tableには、フォトニクスを代表する企業として、Coherent社、Qioptiq社、CVI Melles Griot社、Carl Zeiss MicroImaging社のCEOがパネリストとなり、「エネルギー、健康、インフラ、セキュリティなどのメガトレンドに対する光技術からの回答」をテーマに議論が交わされた。ここでは、「"危機"は好機となり得るか」という点についても意見交換がなされ、この2か月前に東日本大震災を経験した日本市場の今後の回復にも注目が集まっていた。 また、このLASER World of Photonicsは、CLEO Europeなど6つのカンファレンスで構成されるWorld of Photonics Congressが併設されている。このWorld of Photonics Congressには世界中から3250名が参加した。各カンファレンスでは、フォトニクス分野の最先端の発表が行われたが、こうしたカンファレンスへの参加者が展示会場へも足を運ぶことによっても、LASER World of Photonicsは出展企業と産学両分野の研究者/開発者との有機的な情報交換の場となっていた。 次回のLASER World of Photonicsは2013年6月17日から20日の4日間、同じくドイツ・ミュンヘンで開催される。 ●LASER World of Photonics報告書(英文)はこちらから http://www.world-of-photonics.net/link/en/24963674#24963674 ●CEO Round Tableのビデオはこちらから http://www.world-of-photonics.net/en/laser/press/ceo-round-table