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NEL、100Gクライアントインターフェース用APD型ROSA開発

March 11, 2014, Tokyo--NTTエレクトロニクス(NEL)は、100Gb/sクライアントインターフェース用の次世代小型プラガブル光トランシーバの構成部品として、CFP2-MSAおよびCFP4-MSAトランシーバに搭載可能な25G×4チャンネル集積アバランシェ型小型受信サブモジュール(APD型ROSA)を開発した。
この製品の採用によりトランシーバの小型・低消費電力化が実現し、通信装置へのトランシーバ収納数が増加することによって、より大容量のデータ通信に対応できるようになると期待される。
今日、Ethernet標準に対応する100Gb/sプラガブル光トランシーバとしては、CFPが一般的。特に40kmを超える伝送では、100GBASE-LR4、10km伝送の規格で利用されている光トランシーバの送信側の出力パワーを増加させるとともに、受信側に半導体光増幅器(SOA)を用いて、伝送後の受信パワーを増幅して受信する構成が採用されている。
現在のCFPトランシーバは1つのスロットに最大2つしか搭載できないことから、1つの装置に収納できるトランシーバの数を増してポート数を増加させるため、次世代のプラガブル光トランシーバには小型・低消費電力化が求められている。このような要求に対して、NELでは4つの25Gb/sの受信器と分波フィルタを1つのモジュールに収めた4chs集積小型ROSAを開発した。フォトダイオードとしてPIN型を用いた10km伝送用のPIN型ROSAと、アンプ機能を有するAPDを用いた10km超の伝送が可能なAPD型ROSAの2つのタイプがあり、パッケージサイズは双方とも同一であり、次世代のCFP2トランシーバ、次々世代のCFP4トランシーバに搭載可能はサイズとなっている。
APD型ROSAは、Ethernet標準として規定された40km伝送の仕様を一部満足しないものの、SOAを利用することなくCFP2 / 4の小型トランシーバで40kmに迫る伝送が可能。小型・省電力化という点で、1つの手段となり得ることから、世界中のトランシーバメーカからAPD型ROSAに大きな期待が寄せられている。
現在、ITU-Tでは、SOAを用いた構成では光トランシーバの小型・低消費電力化が困難であることから、APD型ROSAをベースとした基準を新規に作成しようという提案が議論されている。
NELではITU-Tでの標準化と連携すると共に、2014年夏頃の製品販売を計画している。

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