Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 10, 2014, Sunnyvale--富士通(Fujitsu Component Limited)は、OFC2014で高速データ伝送用、新開発QSFP28 AOCを紹介する。これはMMF伝送技術を使った世界初の100Gbps AOC(25Gbps×4)。
富士通のQSFP28 AOCは、コスト効率がよい4ch光トランシーバで、QSFP28 MSAに準拠しており、チャネルあたり25Gbpsで動作する。最大100mの距離で100Gbpsデータレートを25Gbps 4レーンで伝送することができる。このAOCは、InfiniBand EDR、100GbE(100GBASE-SR)伝送速度をサポートしており、サーバ間、サーバラック間の高速伝送に適している。
QSFP28 AOCは、富士通研究所が開発した2つの新技術、オーバードライブ技術と次世代高速光エンジン構造(光エンジン)を採用している。
オーバードライブ技術により、VCSELドライバに3タップFIR(finite impulse response)プリエンファシスを組み込んで既存の高信頼14Gbps VCSELを利用した25Gbps伝送速度が可能になる。
高速低コスト光エンジンは、3層構造になっており、光導波路シート、レンズシート、FPCボードで構成されている。レンズシートはナノインプリント技術で実現しており、光デバイスはFPCボードにフリップチップ実装している。パッシブアライメントを用いて各層を光導波路にスタックすることで、さらなるコスト削減が可能になっている。電気信号伝送速度を補償するために、富士通のFCN-152J高速FPCコネクタシリーズを光エンジンとの接続に用いている。
評価サンプルは現在提供可能、エンジニアリングアンプルは2014年6月に提供開始。