Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 24, 2014, Edinburgh--ヘリオット・ワット大学(Heriot-Watt University)の研究チームは、新しいタイプのレーザを開発している。天文学者はこれを、太陽系外に「地球」程度の小さな衛星発見に役立てることができ、また離れた距離から有害化学物質の発見にも使える。
研究チームは、以前よりも高精度の光パラメトリック発振(OPO)周波数コムレーザを開発する200万ユーロの国際コンソーシアムの一環として活動している。
周波数コムレーザは、周波数出力が密集した櫛の歯のようなパターンとなっている。新しいレーザは、従来の周波数コムでは不可能だった、電磁波スペクトラムの赤外領域で動作するので、赤外ガスセンシング、計測、分光などのアプリケーションで特に有用である。
OPOレーザ計測や広帯域検出、望遠鏡からハイパースペクトラルイメージャまでの範囲で大きな利用機会がある。
国際メトロコム(Metrocomb)プロジェクトでフェムト秒OPOコム技術を発明したヘリオット・ワットの研究チームは、他の大学の研究者と協働して、OPO周波数コムレーザを一段と多様な、信頼性の高い、使いやすい方法で動作させる新たな方法を探求する。
この新しいレーザのアプリケーション1つが天文学になる。このレーザで、太陽系外の星の周りを周回する衛星を発見する。
大きな衛星(ジュピターサイズを超えるもの)は、今でも高精度スペクトログラフで極めて簡単に検出、計測できる。地球程度の小さな星を探している天文学者は、より高感度の技術を必要としており、この新しいレーザはその手助けとなる。
ヘリオット・ワット研究チームは、今月、25万ポンドの追加融資を科学技術施設会議(STFC)から受け、天文学向けに周波数コムを開発する。
(詳細は、 www.hw.ac.uk)