Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 24, 2013, Warsaw--ファーウェイ(Huawei)とポーランドの通信オペレータ、EXATELは、ライブネットワークで初のシングルキャリア400G WDMシステムのテストに成功した。これは高速伝送分やにおける大きな技術的ブレイクスルーである。
現在、主流の商用40G/100G WDMシステムはシングルキャリアを採用しているが、400Gbpsシステムではボーレートが2倍になることから、高速信号の歪が深刻になりクロックが不安定になる。こうした問題を解決するために既存の400Gシステムは複数のキャリア波を統合、つまりマルチサブキャリア波を統合してスーパーチャネルを構成している。
Huaweiは、FTN(Faster Than Nyquist)補償とリカバリーアルゴリズム、独自のクロックリカバリ技術、適応型軟判定FEC(Adaptive-SDFEC)技術を採用し、高速信号の歪と不安定なクロックという問題に対処している。ワルシャワのEXATEL 既存G.652ベース光ネットワークでのテストで、Huaweiは400Gbps信号をシングルキャリアで伝送することに成功した。
マルチ集合キャリアを使用する400Gシステムと異なり、シングルキャリア400G WDMシステムは1つの光トランシーバシステムしか必要としない。したがってシングルキャリア400Gシステムは、高度に統合された、高可用、低消費電力システムとなる。同時に、1つのキャリア波しか使用しないのでマネージメントやスケジューリングが容易になる。また、シングルキャリア400G WDMシステムは、顧客のネットワーク進化の重要な方向性を示すものである、とHuaweiは説明している。