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最高信号品質のテラヘルツジェネレータ

December 20, 2013, Madrid--マドリッド・カルロスⅢ大学(UC3M)とLuz WaveLabs社の研究チームは、信号品質が市販品の100万倍向上する画期的なテラヘルツジェネレータを開発している。この技術は、生物医学、産業、電波天文学などに適用できる。
UC3M電子技術学部のスピンオフ、Luz WaveLabs社は、テラヘルツ波を新しい分野に導入し、この技術を数年以内に日常的な道具にするハイパフォーマンス・ツールの設計に取りかかっている。この製品は「ピュアT波」(pure-T-wave)、THzジェネレータ。研究チームによると、このTHzジェネレータはエレクトロニクスとフォトニクスの利点を統合して、現在市場にある最良のフォトニックTHzジェネレータと比べて信号品質が100万倍向上する。
これを実現するために研究チームは、極めて高い精度とコヒレンスを持つ「オプティックシード」(光周波数コム:OFC)を利用した。このレーザ分光光源は、John L. HallとTheodor W. Hänsch(この研究で、2005年にノーベル物理学賞受賞)が開発したものと同じであるが、今回スペインの研究チームはデバイスのコスト、サイズ、消費電力を大幅に低減できるように改良した。
このOFC光源から研究チームは、RFと光・電子技術を組み合わせて極めて高品質のTHz信号を合成した。「信号品質が非常に高いのでパラメータのあるものは正確な計測が困難だった。つまりラボの計測機器の計測限界を超えている」と研究者はコメントしている。さらに同氏は、「ラボのプロトタイプを産業化することは重要な課題となっている。われわれの目的は、この技術に関して特別な訓練をしていないユーザが簡単に使えるような完全自動化システムを提供することだ」と付け加えている。
このジェネレータの市場投入は、2015年第3四半期の予定。
(詳細は、IEEE's Photonics Technology Letters (doi: 10.1109/LPT.2013.2280700))

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