Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 9, 2013, Paris--アルカテル-ルーセント(Alcatel-Lucent)が発表したBell Labsの調査によると、メトロアクセスおよびアグリゲーションネットワークのデータトラフィックは、ビデオやデータセンタの普及にともなう需要が原動力となって2017年までに560％増える。さらに重要な点として、この調査によると、2017年までにそのトラフィックの75％以上がメトロネットワークにとどまる。現状は、57％である。
「メトロネットワークのトラフィックの成長:アーキテクチャへの影響調査」と題する調査は、ビデオサービスからのトラフィックが激増し、720％増となる、またこの同じ期間にデータセンタトラフィックは440％以上になると指摘している。ビデオとデータセンタトラフィックを合わせたものが、メトロでのトラフィック560％成長予測の主要原動力となる。

調査結果の要点
・メトロネットワークの総トラフィックは2017年までに560％増える。
・ビデオトラフィックは2017年までに720％増える。
・クラウドおよびデータセンタトラフィック、データセンタへのコンシューマの接続とデータセンタ間のインターコネクトは2017年までに440％増加する。
・2017年までに総トラフィックの75％がメトロネットワーク内で終端され、25％がバックボーンネットワークを通過する。これは、メトロネットワーク内を出所とするビデオ、データおよびウエブコンテンツがますます増えるためである。

超広帯域アクセス、ビデオ、クラウドおよび他の広帯域サービスの需要急増により、エンタプライズ、通信サービスプロバイダ、ウエブスケール企業は、コンテンツを顧客に近づけてQoEを改善し、運用効率を高める必要がある。例えば、最も人気のあるビデオコンテンツはネットワーク深くに格納され、バックボーンネットワークを介した中央キャッシュからではなしに、メトロネットワークでローカル顧客に提供される。さらに、クラウドサービス需要の成長とは、エンタプライズやオペレータがサービス配信をサポートするためにメトロエリア内にデータセンタを追加することを意味する。
このようなトラフィックパタンの変化は、メトロにとどまるトラフィックが増えることを意味する。現状では、57％がメトロエリアのトラフィックだが、2017年までに75％になる。サービスプロバイダは、新しい仮想環境で、メトロがボトルネックになるのではなく、主要な貢献をしてくれることを求めている。
このような成長予測は、サービスプロバイダのネットワークに大きな影響を与える。サービスプロバイダは新しいタイプのネットワークアーキテクチャ、クラウドに最適化された、アーキテクチャを展開する必要がある。これによってユーザとクラウドを接続して、コストをコントロールし、品質を保証し、新たな収益を生むサービスを配信する。こうした要求に対処するために、サービスプロバイダはクラウドに最適化されたネットワークの構築に向かわざるを得ない。IPと光、マネージメントソリューションをSDNで統合して活用する。これによって、ビデオやその他の広帯域クラウドサービスに対する顧客需要の動的で急速な成長に、メトロネットワークを介して瞬時にアクセスすることで対処できるようになる。