Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 4, 2013, San Diego--テレジオグラフィ(TeleGeography)のデータによると、近年、多くのメトロエリアでコロケーション容量が急速に拡大している。とは言え、従来のハブ市場の多くでは伸び率は緩慢である。
TeleGeographyのコロケーションデータベースによると、ダラス、シアトル、トロントなどの北米市場におけるコロケーション容量の成長は、2010-2013年目覚ましかった。各市場ともCAGR 20～28％の勢いで成長し、それぞれ総フロアスペースが330、120、100万平方フィートに達した。ニューヨークとワシントンD.C.、フロアスペースで世界最大のコロケーション市場の2都市は、それぞれ12％、11％の成長で、550、480平方フィートに達した。
ヨーロッパでは、他の市場よりもパリの容量増速度が速く、CAGR 25％で成長して260平方フィートに達した。フランクフルト、チューリッヒ、モスクワでも成長は堅調で、総フロアスペースはCAGR 16～18％で伸びた。一方、ヨーロッパ最大市場、総コロケーションスペースが約450平方フィートのロンドンでは、2010-2013年の伸び率はわずか8％。
アジアでは、コロケーション容量は、シンガポールとムンバイで、CAGR 15％で成長。一方、香港では34％で成長、これはオペレータ数社が膨大な投資をしたことによる。アジア最大のコロケーション市場、総フロアスペースが約500平方フィートの東京では、過去5年の年間成長率はわずか4％。
コロケーションオペレータは、需要が期待できる市場に容量拡大投資を行うが、市場によっては容量増は空き率増加となり、今後の成長が低下すると見られているところもある。「ニューヨーク、フランクフルト、パリ、ロンドンの空き率は現在40％、それらの都市のほとんどのオペレータは今後しばらくは拡張投資の必要はない」とアナリスト、Jon Hjembo氏は指摘している。「しかし、空き率はメトロエリア内で大きな差が出ている。需要が高いコロケーションサイトは一貫して利用制限があるか、利用できないので、拡張は当然であると言って良い。それに対して、他のサイトのオペレータは足がかりを得るのに苦労するだろう」と同氏は見ている。