Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 3, 2013, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)の「分子イメージング装置世界市場レポート」によると、同装置世界市場は2012年に20億ドルとなり、2013年には22億ドルに達する見通しだ。BCCリサーチは、2013-2018年にこの市場はCAGR 6.2％で成長して、2018年には30億ドルに達すると予測している。
従来の診断装置と違い、分子イメージング装置はバイオマーカーを使って病気を特定する。これらの装置は、神経疾患、心臓血管疾患を含め、分子ベースで病気を特定する能力があることでよく知られている。実際、先進国は世界人口の26％を占めているが、核医療は年間医療処置の1.9％、これらの先進国における治療頻度の1/10である。また、米国では年に約1800万件、ヨーロッパでは1000万件の核医療が行われている。方法、システム、装置の開発によって、分子イメージング装置に関わる患者数は増加している。今ではほとんどの病院で、分子機器画像の保存にクラウド技術を使用しており、これによって病院はITコストを削減している。
人口の老化、ナノテクノロジーやロボット工学の進歩、また、より正確で効率的なイメージングシステムに対する要求が強まっていることで、今後5年のこの市場は堅調に伸びていくものと予測されている。分子イメージング装置市場では、価格設定、製品開発、製品の市場投入時期、顧客忠実度が引き続き成長のための競争優位性となっている。同レポートによると、世界規模で成長は堅調に続いていくが、生産は欧米から中国へシフトする、これは中国のインフラおよび競争力のある価格設定のためである。また、この業界では企業統合が重要なトレンドとなる。この市場が複雑な技術を必要とし、資金調達力のあるプレイヤしか参入できないと考えると、企業統合や買収、ライセンス交渉への直面が予想される。これは医療診断と薬学の重複が引き続き起こるためである。
(詳細は、 www.bccresearch.com)